研究課題/領域番号 |
19K14215
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 新潟中央短期大学 (2023) 新潟医療福祉大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
若井 由梨 新潟中央短期大学, 幼児教育科, 講師 (20644040)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ダンス指導プログラム / イメージ / 動き / 言語化 / ダンス授業の指導法 / 授業プログラム / イメージや動き / 苦手意識 / ダンス指導 / 指導の困難さ / 表現運動・ダンス / 実態調査 / ダンス授業 / 動きやイメージ / 指導法 / ダンス指導の困難さ / 現職教員 / ダンス授業プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,教育現場のダンス指導の資質向上に役立てるための研究である.現職教員の中にはダンス授業の指導法に依然として戸惑いや困難さを感じる者も多い現状がある.そこで,「イメージや動きを言葉にする困難さ」 に着目し,心理的背景となる要因を解明するとともに,苦手意識にアプローチするダンス授業プログラムの考案を目的とする.はじめに,指導現場の実態を把握するために文献研究やフィールドワークによって情報収集をするほか,教員への質問紙調査およびインタビュー調査によって実態調査を行う.これらのデータをもとに,「イメージや動きを言語化する」ためのダンス授業プログラムの考案を行い,当プログラムの有効性を検証する.
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研究成果の概要 |
本研究は、教育現場における教員のダンス指導の資質向上に役立てるための研究である。当初に実施の現職教員への実態調査によって、ダンス指導への苦手意識は指導者の熟練度によって要因が異なり、未熟練者は授業づくりや学習者との関わり方を困難に感じる一方で、熟練者は多様で独創的な動きを引き出す指導を困難に感じていることがわかった。またダンスコーチング現場やダンス領域に関連する研修会等への参与観察を通して作成された本ダンス指導プログラムは、運動活動中に言語化する作業を介入させるものであり、イメージや動きの特徴を言葉にする過程を経ることで、学習者が動きを多様化させ表現する際の有効な手がかりになることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体育における「表現運動・ダンス」は種目特性から子どもの「心」と「体」を一体に捉えることができる領域として注目されているものの、その具体的方法は曖昧で教えにくく、指導法については戸惑いの声が多く挙げられる。これまでダンス指導に対する複数の不安要素が挙げられてきた中で、本研究では教師の熟練度別にみられるダンス指導への困難さを整理することができた。また困難さの一要因に関連して、イメージや動きを繋ぐ言語活動に着目したダンス指導プログラムは、学習者だけでなく指導者にとっても、動きの工夫を可視化していく際に有効的なアプローチとなりうることから、特に技能面の発展において今後の有益な基礎的資料となるであろう。
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