研究課題/領域番号 |
19K14216
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 名古屋女子大学 |
研究代表者 |
大曽 基宣 名古屋女子大学, 文学部, 講師 (60823755)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 睡眠教育 / 睡眠教育プログラム / トランスセオレティカル・モデル / 健康行動理論 / 行動変容 / 尺度開発 / 小学生 / 中学生 / 文献レビュー / インタビュー調査 / 早寝早起き / 文献検討 / 健康教育 / 行動科学 / 生活リズム |
研究開始時の研究の概要 |
我が国において、児童生徒を対象に睡眠教育を行い、その効果を検証した報告は少ない。本研究は、行動科学に基づいた児童生徒向け睡眠教育プログラムの開発・普及を目的とする。睡眠教育プログラムは、教材および評価に用いる尺度から構成される。教材は、行動科学の理論および養護教諭への聞き取り調査の結果を基に作成する。教材を用いて睡眠教育を実施し、その有効性を評価する。評価には、申請者が開発した早寝早起きに関する変容ステージ尺度、自己効力感尺度、意思決定バランス尺度を用いる。本研究において開発した睡眠教育プログラムの公開により、児童生徒の規則正しい睡眠習慣の確立に寄与することが期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究では、トランスセオレティカル・モデルに基づいた小・中学生別睡眠教育プログラムの開発および早寝早起きに関する変容ステージ、自己効力感尺度、意思決定バランス尺度の計算ソフトの開発を行った。小・中学生を対象に睡眠教育プログラムを実施した結果、授業後に早寝早起きに関する利益得点の有意な増加や負担得点の有意な減少が確認された。一方、睡眠習慣の変容については課題がみられたため、今後、より効果的な睡眠教育プログラムの作成に向けた検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、効果的な睡眠教育を実施するため、健康行動理論に基づいた睡眠教育プログラムの必要性が指摘されている。本研究の学術的意義は、健康行動理論の一つであるトランスセオレティカル・モデル(以下、TTM)に基づいた小・中学生向け睡眠教育プログラムを開発し、睡眠についてのTTMの構成概念を測定する尺度を「見える化」するソフトを開発したことである。本研究の社会的意義は、これらを小・中学校における教育に活用できる形で公開したことである。本プログラムおよびソフトを活用して睡眠教育を実施・評価することにより、児童生徒の規則正しい睡眠習慣の形成に寄与することが期待できる。
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