研究課題/領域番号 |
19K14217
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
松本 朱実 近畿大学, 生物理工学部, 非常勤講師 (40836566)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 動物園教育 / 能動的学び / ESD / プログラムデザイン / パフォーマンス評価 / 問題解決 / 学社連携 / 観察学習 / 生命概念構築 / SDGs / 質的な評価 / 持続可能性教育 / 学習論 / 対話 / 評価 / 持続可能性 / デザイン |
研究開始時の研究の概要 |
教授学習論を踏まえて、学習者の能動的な生命概念構築を支援する、持続可能性に向けた、動物園・水族館における教育プログラムの構築を本研究の目的とする。その方法として、学習者の能動的な学びを支援する「社会構成主義」と、動物園教育が目指す「持続可能性教育」の教授学習論の視点と関連を検証する。カリキュラムデザインの枠組みを作成し、国内外の動物園での教育プログラムの計画、実践、分析等を行う。枠組みの妥当性を検証し、教授学習の視点や方略を精緻化させる。さらに、学習者が構築した生命概念が、学校、家庭、地域、他機関などで関連付けられ、持続可能性に向けた学習活動が地域社会で拡張していく展開を検討する。
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研究成果の概要 |
教授学習論を踏まえて、学習者の能動的な生命概念構築を支援する、動物園における持続可能性に向けた教育プログラムのデザインを構築した。「社会構成主義」と「ESD」の教授学習論を精査し、パフォーマンス評価と問題解決を軸としたプログラムデザインと、ESDのキー・コンピテンシーなどを評価の視点とした枠組みを作成した。この枠組みに基づき、国内10施設の動物園と協働で実践研究をおこなった。ふれあい、サマースクール、学校連携などの場面での様々なプログラムを職員と目標を設定し、実践と評価をおこなった。その結果、子どもの能動的な生命概念構築の様態が明らかになった。また、職員や組織の教育活動への意欲向上も示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会教育施設である動物園では、学校向けに多彩な教育プログラムを実施しているが、その評価は十分になされていない。本研究では、現代の教育課題である「学習者主体の能動的な学び」「持続可能性に向けた教育」の教授学習論に基づく枠組みを作成し、動物園における教育プログラムのデザイン構築に援用した。この2つの視点で従来のプログラムや新たな企画をカリキュラムとして再構築し、職員や教師と共に実践と評価をおこなった。学校や社会で重点をおく、子どもの主体的、対話的で深い学びと、持続可能性に向けた教育の実現に寄与した。協働による理論に基づくプログラムデザインの枠組みは他の動物園でも応用可能である。
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