研究課題/領域番号 |
19K14221
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 周南公立大学 |
研究代表者 |
大坂 遊 周南公立大学, 経済学部, 准教授 (30805643)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 社会科教育 / 教師教育 / 教員養成 / 教員研修 / 駆け出し期 / 理論的根拠 / セルフスタディ / メンタリング / 教師教育者 / 社会科教師 / 初任者教師 / rationale development |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,①米国における「理論的根拠(rationale)」研究の到達点の解明,②「理論的根拠の発展(rationale development)」を基盤にした教師教育実践のデザインと試行,③教師教育者の自己研究(self-study)のデザインと試行,の3つのプロジェクトを段階的に推進していく。2019年度は,米国における調査・文献収集を通して①の研究を推進する。2020年度は,②「理論的根拠」論に基づく研修,③教師教育者のセルフスタディ研究を並行して実施する。2021年度は,①~③の研究成果を分析・集約し,研修プログラム集などの形で成果を発信する。
|
研究成果の概要 |
本研究では,米国における「理論的根拠」研究の成果を基盤にした介入型の教員研修をデザイン・実施してその効果を検証するとともに,教師教育者の専門性を開発するセルフスタディをデザイン・実施してその効果を検証することを企図した。本研究を通して,駆け出し社会科教師の力量形成には大学を基盤とした教師教育者の介入やメンタリングが有効に機能しうることや,教員養成機関に所属する教師教育者はセルフスタディを通して自身の被教育経験を探究したり理論的根拠を言語化したりする活動が専門性開発に有効であることなど,教師教育上の有益な示唆を仮説的に提示することができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教員養成時代から初任期にかけての「駆け出し」期の社会科教師にとって,実践の核となる「理論的根拠」の形成と,そのための教師教育者による支援が必要不可欠であることが指摘されているが,日本におけるこれらの研究は極めて乏しい状態であった。本研究を通して,大学の教師教育者が卒業後の学生を継続的に支援することの有効性が示唆された。また,社会科教師の養成・研修を担う教師教育者が,自身の専門性開発を開発していくためには,同様の立場や問題意識を有する同僚(同じ職場に限らない)とともに協働的に自身の教師教育実践の背景や根拠を探る「セルフスタディ」の研究方法論が有効に機能することが示唆された。
|