研究課題/領域番号 |
19K14223
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 滋賀文教短期大学 |
研究代表者 |
藤山 あやか 滋賀文教短期大学, 子ども学科, 講師(移行) (90838971)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 器楽教育 / 初等音楽教育 / 多文化共生 / 国際比較 / ドイツ |
研究開始時の研究の概要 |
ドイツにおいて、一部の州の基礎学校(Grundschule)に導入されている器楽教育プロジェクトJeKi「Jedem Kind ein Instrument(どの子どもにもひとつの楽器を)」の実際について、授業の運営方法、カリキュラム及び指導法の在り方を研究する。当プロジェクトは、音楽教育を通じて多様化する価値観を共有し、共存社会の実現を目指す組り組みであり、実際の授業展開や運用について現地視察を行うことで成果や課題、今後の発展性を検討する。 また、実態分析より教育効果を明らかにし、日本国内における器楽学習への適用可能性を検討し、音楽を通じた多文化共生教育の在り方を提案する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、音楽教育における多文化共生に向けた取組みの日独比較を通して、我が国における音楽教育の理念や教授法、教育実践のあり方について示唆を得ることである。ドイツ・ハンブルク州の基礎学校に導入されている器楽教育プロジェクトJeKi「Jedem Kind ein Instrument (どの子どもにもひとつの楽器を)」を対象とし、授業の運営方法、カリキュラム及び指導法の在り方について研究した。そして、日独の教育内容及びシステムの共通点・相違点を分析し、公教育で子どもたちに文化的活動を経験させることの意義を明らかにするとともに、理論的視点から音楽を通じた多文化共生教育の方向性を提言した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
JeKi プロジェクトは、基礎学校2年生以上の子ども一人に一つの楽器を与え、その演奏技能を学校教育の枠組みの中で習得させる器楽学習である。主に移民の子どもたちへの文化的学習の促進を目的とし、2007年以降、類似する音楽教育プロジェクトがドイツ各州の基礎学校で導入されるようになった。これらの音楽教育プログラムは、いずれも学校と外部機関のパートナーシップによる組織的な仕組みのもとに運用されている。本研究では、ドイツの教育実践から得た知見に基づき、音楽を通じた多文化共生教育のカリキュラム開発と指導法のあり方を提案するとともに、教育機関と地域社会との連携による教育実践モデルを構築した。
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