研究課題/領域番号 |
19K14227
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
吉崎 聡子 弘前大学, 教育学部, 助教 (00361006)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 特別活動 / 学級活動 / 自己決定理論 / 基本的心理欲求 / 観察 / 基本的心理的欲求充足 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,小中学校の学級活動を対象として,「集団」による学級活動が「個人」の基本的心理欲求を充足させ,「個人」の更なる学級活動への積極的参加につながり,さらに「個人」の学級適応,人間関係形成につながるという一連のモデルを,実際の学級活動の観察や質問紙によって検証する。この検証を通して,「個人」への働きかけが「集団」全体への効果につながるような,学級活動での効果的な人間関係形成の取り組み例を提案する。
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研究成果の概要 |
本研究は,小中学校の特別活動について,自己決定理論における基本的心理欲求充足に関する理論に基づき,「個人」と「集団」の相互作用を検討し,特別活動における人間関係形成の取り組み例の提案を目的として実施した。重回帰分析の結果より,ポジティブな学級風土が個人の基本的心理欲求充足に概ね良い影響を与えることが示唆された。一方学級内の不和のようなネガティブな学級風土は個人の基本的心理欲求充足を阻害する要因となる可能性も示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は,小中学校の特別活動の学級活動をDeci&Ryanの自己決定理論に基づいて検証したことである。学級活動場面における,学級「集団」と児童生徒「個人」の相互作用の検証にはConnell & Wellborn(1991)による,基本的心理欲求の充足に関わる,文脈と個人と行為と結果についてのシンプルモデルが,学習分野以外にも適用可能であることを示した。このことによって特別活動における学級活動について新たな分析枠組みを示すことができたといえよう。
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