研究課題/領域番号 |
19K14232
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
多賀 秀紀 富山大学, 学術研究部教育学系, 講師 (10824831)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 音楽科教育 / 音楽創作学習 / パフォーマンス課題 / パフォーマンス評価 / ルーブリック / 質的研究 / 評価 / インタビュー / 創作 / 音楽づくり / SCAT / 創作学習 / 授業開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,創作学習のプロセス(学習過程)と成果(作品)を一体的に評価できるパフォーマンス課題とルーブリックを授業モデルとあわせて開発し,学校教育現場に提供することを目的とする。 学校教育現場が創作学習に対してもつ苦手意識は強い。学習指導要領の求める学習プロセスの充実に加え,学習成果としての作品を学習プロセスと統合して評価する先行研究は極めて少ない。 研究は,作品を評価するメカニズムの解明と創作意図を読み取る視点の提示,それらに基づいたパフォーマンス課題とルーブリックの開発,および授業モデルとあわせた実践と検証によって,学校教育現場の授業改善に寄与することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、創作学習の評価が作品からプロセスに移行してきた背景を踏まえ、プロセスと作品を統合する評価方法を開発することを目的とした。具体的な成果として,作曲家へのインタビューによって作品を評価するプロセスや思考を明らかにしたこと,授業のパイロットケースとしてパフォーマンス課題の実践とルーブリックを作成したこと,音楽創作学習における評価の変遷を明らかにしたことなどを挙げることができる。今後は、ルーブリックの妥当性の検証や,授業モデルの中学校および高等学校への展開が課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,音楽創作学習における評価方法の変遷とその現代的意義を明らかにし,評価手法を再構築する知見を提供した。特に,パフォーマンス課題および評価の実践を通じたルーブリックの作成により,学習過程と成果の具体的な評価が可能となり,学習者の音楽的思考の深化が期待できる。また,作曲家へのインタビューを通じた評価プロセスの解明は,教育現場で評価基準を創出するための基盤となり,音楽創作学習の質的向上に寄与する。さらに,授業実践を通じて,教育現場での適用可能性も確認された。 本研究は,音楽創作学習の評価における新たなスキームを提案し,学校音楽教育における学習者の創造性,表現力,学力の向上を目指すものである。
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