研究課題/領域番号 |
19K14234
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
篠崎 正典 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (80705038)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 成立期社会科 / 学習指導 / 児童研究 / 文部省教科書局実験学校 / 青木誠四郎 / 長野県師範学校男子部附属小学校 / カリキュラム開発 / 実験心理学 / 文部省指定実験学校 / 長野師範学校附属小学校 / 成立期小学校社会科 / 文部省実験学校 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,我が国の成立期小学校社会科学習指導の実施基盤が戦前・戦中期に形成された過程とその特質を明らかにするものである。具体的には,戦後初期に文部省から実験学校に指定された長野師範学校男子部附属小学校が,明治末期から国民学校期にかけて欧米の教育思想や心理学の知見を取り入れて「児童研究」に基づく学習指導の方法論を形成した過程とその性格を明らかにし,それが戦後初期に社会科学習指導の方法論を構築する上で果たした役割を考察する。
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研究成果の概要 |
本研究は、戦後初期における小学校社会科学習指導の実施基盤の形成過程について、戦前・戦中期の「児童研究」に基づく学習指導との関わりに即して明らかにするものである。その結果、文部省指定実験学校であった長野師範学校男子部附属小学校では、明治末からの実験教育学、実験心理学、新教育に関わる情報を踏まえた教科研究の蓄積が,社会科学習指導の実施の際に基盤となった国民学校期の教育実践研究の形成に影響を与えていたことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における研究成果の意義は、次の2点である。第一は、社会科成立史研究における新たな研究方法の構築への寄与である。文部省による実験学校の指定と実験学校による実践研究を分析することで、戦前から戦後への連続と断絶、制度史、カリキュラム史、実践史を包括した視点から小学校社会科の成立過程を考察する方法を提示できた。第二は、学習指導の観点から成立期社会科を捉え直すことで、当時行われた児童の実態把握を踏まえた社会科学習指導の一端が明らかになり、今後の社会科学習指導を考える上での一つの視点を示すことができた。
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