研究課題/領域番号 |
19K14235
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
川原崎 知洋 静岡大学, 教育学部, 准教授 (10512535)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 非認知的能力 / 共創空間プログラム / デザイン / 造形プログラム / デザイン教育 / 子どもの造形 / 共創する空間 / 造形的思考力 / 子どもの造形活動 / 空間デザイン |
研究開始時の研究の概要 |
国内外で実践されている子どもを対象とした造形プログラムに関する実地調査を行い、活動のねらい、活動している子どもたちの様子、空間デザインの工夫などを情報収集することで、非認知的能力の開発に資するプログラム上の特色や手法を明らかにし、共創空間プログラムを開発する。 開発した共創空間プログラムを子どもを対象とした造形イベントで試行し、子どもの非認知的能力も含めた造形的思考力がどのように変化し、伸長したのかについて、美術教育におけるパフォーマンス評価を援用したアンケート調査等を開発・実施する。併せてインタビュー調査から効果測定を行い、非認知的能力を伸長させる共創空間プログラムの系統化・実装化を目指す。
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研究成果の概要 |
造形活動と空間とを包括的にデザインした環境を「共創空間プログラム」として構想した。これまでに実践した共創空間プログラムについて「子どもに提供した体験価値」を基に類型化した。その結果、「表現の集積が1つの作品となる現実空間」、「表現の集積が意味を持つ情報となる現実空間」、「他者の行動から自分との共通点・相違点を実感する現実空間」に分類された。また、共創空間での子どもの行動を観察した結果、子どもの獲得し得る能力として「自分と向き合う力」、「自分を高める力」、「他者とつながる力」であることが整理され、共創空間での造形体験は幼少期の子どもの非認知的能力の向上に寄与する可能性が展望された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
数値化することのできない非認知的能力の獲得について、共創空間での子どもの行動を観察した結果、子どもの獲得し得る能力として「自分と向き合う力」、「自分を高める力」、「他者とつながる力」であることを見出すことができ、共創空間での造形体験は幼少期の子どもの非認知的能力の向上に寄与する可能性が展望された。 また、未就学児を対象とした共創空間プログラムを構想する際、「表現の集積が1つの作品となる現実空間」、「表現の集積が意味を持つ情報となる現実空間」、「他者の行動から自分との共通点・相違点を実感する現実空間」の3つの型を基点に検討することが可能となる。
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