研究課題/領域番号 |
19K14241
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
藤田 昌子 愛媛大学, 教育学部, 教授 (40413611)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 性の多様性 / 共生社会 / 家庭科 / 授業実践 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,性の多様性を尊重した共生社会の実現に向けて,高等学校家庭科においてジェンダー/セクシャリティに関するカリキュラム開発を行うことを目的としている。その際,自己の生き方に関する多様性や選択性を含む意思決定に着目する。 研究結果は,研究論文等を公表するだけではなく,学校現場へ還元し,さらには学校教育にとどまらず社会教育への発展も視野に入れ,講演活動等を通して広く社会に発信していく。
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研究実績の概要 |
本研究は,性の多様性を尊重した共生社会の実現に向けて,高等学校家庭科においてジェンダー/セクシャリティに関するカリキュラム開発を行うことを目的としている。その際,自己の生き方に関する多様性や選択性を含む意思決定に着目する。具体的には,第一に,ジェンダー/セクシャリティに関するアンケート調査を行い,高校生の実態調査を把握する。第二に,性の多様性の尊重をめざしたジェンダー/セクシャリティに関する教材開発・授業実践を行い,その教育効果を明らかにする。令和4年度は,講演会や研修に参加し,専門家や当事者から性の多様性に関わる見識を深めた。文部科学省が2022年12月に公表した「生徒指導提要」の中で,「性的指導」「性自認の多様性」「学校で求められる対応」などについて明確に記載され,2015年から3年連続で文書等による周知がすでに図られていることからも,学校現場における多様な性に関する取り組みがより一層求められている。しかし,講演者が実施した調査をもとに,多様な性に関する授業の必要性を認識する教員は増えてきているが,実際に授業に取り組む教員の数はあまり増えていないことが指摘されていた。一層本研究の重要性を感じるとともに,研究成果をどのように教育現場に還元するかが重要な課題になると思われた。また,令和4年度に採択・供給が開始された高等学校家庭科の教科書におけるジェンダー/セクシュアリティ,特に性の多様性に関わる内容の整理に着手し,記述内容を分析・考察している最中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症拡大防止に伴い,学校現場での授業実践を含む教育・研究活動に様々な制約が生じたことが影響し,当初の計画の通りに実施すること が困難であったため。
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今後の研究の推進方策 |
①令和4年度に採択・供給が開始された高等学校家庭科の教科書について,記載内容の調査・分析・考察を行う。 ②カリキュラム開発を行う。可能であれば,授業実践まで実施したい。
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