研究課題/領域番号 |
19K14243
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 公立鳥取環境大学 |
研究代表者 |
川口 有美子 公立鳥取環境大学, 環境学部, 准教授 (40616900)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 高校魅力化 / 地域協働 / 地域創生 / 都道府県 / 市町村 / 探究的な学び / 過疎地域 / 地方政府間関係 / 高等学校 / 地域 / 協働 / 「探究的な学び」 / 教員 / 統廃合 / 地方高校教育行政 / リーダーシップ / 組織的要因 / ガバナンス |
研究開始時の研究の概要 |
高等学校と地域との協働を促進する組織的要因をリーダーシップの観点より明らかにし、両者の協働促進モデルの開発を試みる。今日では、公立高校の多くを占める都道府県立高校と地域(主として本研究では当該高校が所在する「市町村」とする)との協働が、コミュニティの活性化や地域創生の観点から強く要請されている。高校の設置者(県)の主導により、県立高校と地域との協働に先進的に取り組んできた島根県における取組の分析を通じ、「設置者(県)―市町村―高校」の協働を促進する多次元に及ぶ組織的要因をリーダーシップの観点より解明し、協働促進モデルの開発を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究では主に次の2点を事例研究により明らかにすることができた。第一に、「設置者(県)-市町村」の関係構築における促進要因、第二に、「高校-地域」の協働における「探究的な学び」の促進要因である。 前者については、県は「高校魅力化」事業において、管下の市町村に対しリーダーシップというよりパートナーシップを採用していたこと、一方で市町村は、管内の義務教育と高校教育を一体的に捉えながら、人づくりを重んじる市政との一体化促進を図っていたことである。後者については、地域協働の実践に携わる中で、教員自身の学校観や生徒観、指導観や指導方法を再構築していたことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日では公立高校の多くを占める都道府県立高校と地域(県立高校が所在する市町村とする)との協働がコミュニティの活性化や地域創生の観点から強く要請されていることに着目し、県立高校と地域との協働にあたっては「探究的な学び」が重要な促進要因になりえること、また、県立高校の設置者である「県」と県立高校の所在する「市町村」の関係構築の態様を明らかにすることができた。特に、県が市町村を支援すること、並びに(設置者ではない)市町村が県立高校を支援する態様について、事例分析によりその具体を明らかにすることができたことは、学術的にも社会的にも意義があったといえる。
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