研究課題/領域番号 |
19K14257
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
|
研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
岡崎 玲子 福井大学, 保健管理センター, 講師 (90647778)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 留学生 / メンタルヘルス / アンケート調査 / 外国人留学生 / 学生支援 / 大学生 / アンケート |
研究開始時の研究の概要 |
近年、グローバル化に伴い急増している外国人留学生の多くは、不安と精神的動揺が特徴とされる疾風怒濤の青年期にある。学業に加えて異文化環境からのストレスによる不適応や精神疾患の発症、さらには自殺が大きな問題となっている。受け入れ側である日本の大学においては、こうした留学生の精神的不調の予防および精神疾患の早期発見と早期介入を目指した支援体制の構築が急務である。本研究では、留学生の置かれた環境の調査および個人の性格特性をアンケート調査で評価し、留学後の適応状態を交えて縦断的に検討することで、不適応と関連する環境要因および個人的要素を浮き彫りにする。
|
研究実績の概要 |
本研究では多様化する留学生の個人特性を捉え、さらに留学生を取り巻く環境変化および精神医学的観点を含めた社会心理的状態像を縦断的に評価することによって、留学生支援体制の強化を目的としている。具体的にはアンケート調査を用いて心理特性・精神医学・環境因子の3つの観点から個人の環境適応力を縦断 的に評価し、不適応と関連する要素を探索する。次に、探索する要素を用いた独自の質問紙を作成し、その効果を判定することで留学生の精神衛生的支援を講じる手がかりをつかむ流れである。しかし、COVID-19の急激な感染症拡大により本研究の対象である本学留学生の多くは来日の延期、中断を余儀なくされた。そのため、本研究を計画通り実施することは困難となった。COVID-19の状況において精神疾患の悪化や発症が報告されており、感染拡大により大学生は社会的孤立、 授業カリキュラムの混乱、研究活動、卒業、就職に関する不安、家庭の収入やアルバイトなど経済的影響への心配など、多くのストレスを経験している。そのため、大学生は COVID-19 の影響により精神不調を来す危険性が高いと考えられる。加えて、言語や文化の異なる環境に置かれた留学生においては、さらにこのよ うな社会的変化の影響を受けやすいことが予測される。これらの状況を踏まえた留学生のメンタルヘルス調査を行う必要があり、現在その方法の再検討を余儀なくされている。留学生に限らずCOVID-19 の影響により大学生が不調をきたす要因などを探ることが、留学生支援に繋がると考えられる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19による感染症拡大とその予防のために多くの留学生が来日を中断または延期を余儀なくされている。そのため本研究の対象である留学生を継続的にリクルートすることが困難であった。また、修学環境が感染動向により流動的であり安定した研究条件が確保できず研究計画を遂行することが困難な状態であった。
|
今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画遂行が困難なため、アンケートの回収方法や対象者のリクルート方法を検討し、現在ある情報をもとにCOVID-19が与える大学生や留学生への影響について検討する。
|