研究課題/領域番号 |
19K14258
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
星野 晶成 名古屋大学, 国際本部, 准教授 (40647228)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 大学の国際化 / 海外留学 / 留学 / センスメイキング / 高等教育の国際化 / 東南アジア / 非伝統的海外留学 / 国際教育交流 / センスメーキング / グローバル人材育成 / メカニズム / 教育政策 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、日本では「長期海外留学の減少」と「大学生の短・中期海外留学の増加」(約6割が1ヶ月未満の滞在)が顕著になっている。更に、英語先進国(伝統的留学先国)以外に、ASEAN、アフリカ、中南米、南アジアといった非伝統的留学先国への留学が拡大している。つまり、日本からの海外留学に変容(短期化/多様化/プログラム化/大衆化)が見られる。この変容において「政府」、「大学」、「大学生」の相互・因果関係を明確に指摘できていない。結果、教育政策の運用や効果等の議論に精度を欠く状態である。本研究では、大学を対象として、非伝統的海外留学プログラムの動態(設計/取組/課題等)を解明し、政策提言に用いる。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、非伝統的留学プログラムの開発・実施には、「大学的」、「人的」、「学生(受益者)的」、「地政的」要因・動機が存在し、それらが「開発・実施の促進」と「目的・内容の決定」の意味を持ちながら、お互い有機的に影響し合っていることがわかった。そして、そして、留学プログラムによって、これら要因・動機の影響力、及び影響の仕方は異なっていた。教職員は、所属大学の特徴、及び学生の性質・需要に合致するプログラム開発・実施を検討しながらも、教職員の個人的立場から利点が生じる意味づけをし、その実現行動の一つとしてプログラム開発・実施に携わっていることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果は、日本人の海外留学が「短期化」、「多様化」、「プログラム化」、そして「大衆化」といった変容を遂げる中で、この特徴が顕著な非伝統的海外留学を用いて、その実態(設計/取組/課題等)を明らかにしたことになる。この解明は大学が社会的要請と自大学生の需要を合わせて、海外留学プログラムの開発・実施を戦略的いかに実践するかの共通原理になると思われる。ひいては、「大学の国際化」と「グローバル人材育成」の実践活動を担う大学教職員への実務的ノウハウに蓄積につながる。
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