研究課題/領域番号 |
19K14260
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
永井 敦 広島大学, 森戸国際高等教育学院, 特任助教 (00814310)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 留学 / 効果測定 / 国際教育 / BEVI / 留学効果 / 高等教育 / 短期留学プログラム / 客観的 / 混合研究法 / 縦断的研究 / 測定 / 短期留学 / 縦断 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、我が国の高等教育機関において、近年急激に増加した1学期未満(3か月未満)の短期留学プログラムに関して、心理学の知見に基づく「信念、事象、価値尺度」(BEVIテスト)を用いて、その効果の測定を行います。
特に短期留学の成果として期待される「グローバル人材」的資質(異文化理解や主体性などの価値観や態度)に焦点を当て、留学プログラムが、(1)期待される留学効果を本当にもたらすのか、また、(2)その効果は長期的に持続するのか、というリサーチ・クエスチョンに答えることを目的としています。また、データのより妥当な解釈を得るため、研究参加者にはBEVIテストに加え、インタビュー調査も実施します。
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研究成果の概要 |
本研究は、国内の高等教育機関で提供されている短期留学プログラムについて、(1)短期留学プログラムは効果があるかどうか、また、(2)短期留学プログラムの効果は持続するかどうかを実証的に明らかにすることを目指した。 これらの妥当性を検証するため、短期留学プログラム(1学期及びそれ以下の長さ)に参加した8名の学生を留学前後、帰国後6か月、帰国後1年の4時点に渡って調査した。留学効果の測定についてはBEVIという客観的な測定ツールとインタビューを組み合わせた。結果から上記前提の妥当性が支持されたが、(2)については、留学効果は時間とともに減少することも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は国内の多くの高等教育機関で提供されている短期留学プログラムには実際に効果があることを、客観的測定ツールを用いて明らかにした。短期留学プログラムの教育的価値を高め、ステークホルダーへの説明責任を果たす上で重要な知見である。 また、本研究は短期留学プログラムの効果が、留学から帰国後1年を経ても持続していることを明らかにし、短くてもまずは留学に行くことで肯定的な学習効果が得られることを示した。
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