研究課題/領域番号 |
19K14268
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 東北大学 (2020-2022) 國學院大學 (2019) |
研究代表者 |
戸村 理 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (00758576)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大学学長職 / 全国大学教授連合 / 大学経営 / 大学の自治 / 学問の自由 / 歴史社会学 / 戦後大学改革 / 同僚性 / 大学教育 / 学長選考 / ガバナンス / 教学と経営 / 学長 / リーダーシップ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では近現代日本における大学学長職の地位・役割・動態について、歴史社会学的に考察する。具体的には近現代日本の学長職に関する政策及び機関内での地位と役割の変遷を、経営と教学の点から考察する。そしてどのような人物が学長職にあったのか、個人属性とキャリアパスに注目し、分析期間内における学長職の動態を明らかにする。学長職の大学経営に関する言説分析も行うことで、大学学長職の日本的構造を解明する。
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研究成果の概要 |
本研究では近現代日本における大学学長職の地位・役割・動態について、歴史社会学的な考察を試みた。具体的には近現代日本の学長職に関する政策及び機関内での地位と役割の変遷を、経営と教学の点から考察すること、そしてどのような人物が学長職にあったのか、個人属性とキャリアパスに注目し、分析期間内における学長職の動態を明らかにすることを目指した。当初計画と比べて資料的な制約やその他さまざまな要因からデータベース構築が遅れたため研究の進展が当初予定したものとならなかった。だが関連して全国大学教授連合や日本の戦後大学改革に関する米国側の評価について学会発表を行うとともに、翻訳論文などを発表することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、近現代日本における大学学長職の地位・役割・動態について、歴史社会学的な考察を試みたことである。日本に大学が誕生したのは1877年に東京大学が設立されたことに端を発す。そのような大学の歴史は一般にも知られているが、そうしたなかで大学の学長が社会的にどのような地位にあり、学内外でどのような役割を果たしていたのかはあまり良く知られていなかった。現代においても大学の学長職の仕事は十分に理解されていない。そのため本研究によって大学学長職の動態を明らかにしたことは、日本の大学の学長職のあり方を歴史的に見ることが必要だとする一定の社会的意義を見出したと考えられる。
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