研究課題/領域番号 |
19K14271
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 長崎国際大学 (2020-2022) 早稲田大学 (2019) |
研究代表者 |
佐野 香織 長崎国際大学, 人間社会学部, 准教授 (80774398)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 東欧大学日本学科 / 若手日本語教育人材 / 教師教育 / ナラティブ / 海外の日本語教師研修 / 日本学研究者 / 省察的実践 / 経験の言語化 / 若手人材育成 / 協働省察 / 自分の学び・教育をつくる / 日本・日本学研究分野の若手研究者育成 / 日本学と日本語教育の個人関係史 / 個人の人生と教育観 / 創ることで学ぶ / 日本・日本学研究分野の大学院生教育 / 省察的実践論 / 意識変容 / 越境の学び / 海外大学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、日本学研究を担う海外大学日本学科の若手人材育成モデル試案を示し、実践研究で育成プロセスを明らかにしていくことを目的としている。世界中から日本、日本文化、日本語に興味が寄せられている中、この分野を担う日本学分野の人材育成は急務である。しかし、文献学研究が中心の海外大学日本学科では、教授活動方法は扱っておらず、大学院生教育における課題となっている。本研究では、大学院日本学科卒業生対象の調査を通して人材育成モデルの構築を試みる。そして実践研究を行い、その成果を開いていくことをめざす。
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研究実績の概要 |
当該年度の研究計画は、以下の3つの方向で研究の成果をまとめていくものであった。 ①これまでの文献研究、インタビュー調査を生かした協働探究デザイン試案の実践研究。②実践研究の成果を学会、研究会等での発表を通して共有する。③これまでのインタビュー調査結果をまとめ、論文投稿を引き続き行う。 今年度は主に以下のことを行った。 (1)東欧の大学における日本学研究経験者の日本語教育若手人材育成の学びの機会の試案構築:当該年度は、東欧地域で開催された研究会への参加、現地調査、および若手日本学人材へのインタビュー調査、東欧地域の日本語教師教育に携わる教員への聴き取りも行うことができた。インタビュー結果を分析し、これをもとに、日本学を研究してきた若手日本語教育実践者の人材育成としての学びの機会のデザイン試案を行った。(2)研究成果発表:国内、国外におけるナラティブによる教師教育実践を整理、ヨーロッパで開催されたシンポジウムで発表を行った。ヨーロッパで同じ問題意識を持つ研究者とのつながりをつくることができ、情報収集することができた。(3)論文掲載:教師の学びとしての協働探究実践に関する論文を共著で執筆、学会誌に掲載された。(4)実践を省察する教師研修に関する書籍執筆:『越境する日本語教師と教師研修 実践を省察するラウンドテーブル』(池田・宇津木編著(2022年)第5章を担当し、海外での教師研修に関する報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍で当初予定していた実地対面の調査がずれ込み、調査に基づいた実践を行うことができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
1)他地域におけるラウンドテーブル型教師研修の視察及び実施、ミニラウンドテーブルの実施、2)インタビュー調査結果の研究発表、および論文執筆と論文投稿、3)ナラティブによる教師教育に関する文献研究発表を総説論文化、論文投稿を引き続き行う。
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