研究課題/領域番号 |
19K14296
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
相羽 大輔 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (50735751)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ICT / 障害学生支援 / 弱視 / ロービジョン / 障害開示 / 援助要請 / 高等教育 / 視覚障害 / ICT / 弱視学生 / 障害学生 / AT |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、弱視学生を例に、高等教育におけるインビジブルな障害学生の学習環境の改善に寄与しようとする研究である。インビジブルな障害学生は大学でも認知度が低く、支援が受けにくい。そこで、修学支援に関わる大学教員に焦点を当て、弱視学生の学習環境整備を促進する(妨げる)ソフト面、ハード面の要因を明らかにする。その上で、弱視学生支援に対する受容的(拒否的)な態度と教員の個人要因との関係を解明する。更に、教員の潜在的態度と顕在的態度の関係を解明することで、弱視学生の学習支援環境の改善への方略を生み出す。
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研究成果の概要 |
本研究では、弱視学生が必要とするICT環境の項目を作成し【研究1】、それに対する大学教員の態度構造を解明した。その上で、ICT環境整備に協力する際の大学教員の顕在態度に及ぼす個人要因の影響を、大学教員の潜在態度との関係も踏まえて検討した。その結果、弱視学生が求めるICT環境整備に協力的な大学教員の特徴は次のようになった。すなわち、所属大学の支援体制が整っている者、FD研修に参加した者、授業場面、教材場面、試験場面において、合理的配慮を提供したことのある者であった。全体的には、潜在態度に関わらず、顕在態度が肯定的な者が協力的であることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、これまで明らかにされてこなかった障害学生支援に対する教員の態度を、顕在態度と潜在態度の両側面から検討したことである。社会心理学分野の研究では、2つの態度は一致しない傾向にあった。本研究では、実際の支援場面を設定したため、2つの態度が一致していた。その理由が何かを今後検討することにより、これまでの態度研究を多角的に検証することができる。この点が学術的意義である。 本研究の社会的意義は、弱視学生が求めるICT環境が何かを明らかにし、それを整備することに対し、協力的な教員を増やすための手がかりを明らかにできた点である。
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