研究課題/領域番号 |
19K14298
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
村上 理絵 (横内理絵) 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 助教 (30808811)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 小児がん / 院内学級 / 課題 / 成功事例 / 復学 / 保護者 / インターネット |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では小児がん患者や小児がん経験者およびその保護者が、入院治療を経て地域で学校生活や日常生活を送るために必要な情報とはどのような内容なのか、有益な情報にアクセスするためにはどのような環境を整えればよいのかを検討する。その結果、「就学や就職を見据えた小児がん特有の課題に対する情報とはどのような内容か」「小児がん患者が抱える個別性の高い課題の解決に資する情報とはどのような内容か」「有益な情報に容易にアクセスするためにはどのような環境が必要か」の示唆を得ることができる。
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研究成果の概要 |
本研究の成果として、院内学級担任は、自身の精神的ストレス、医療情報の入手、専門性、連携、本校教員への普及に課題を感じており、解決のための工夫として、TT 制度の導入、医療者の院内学級への積極的関わり、同僚の院内学級訪問、主治医が主導する多職種カンファレンスへの参加に取り組んでいた。これにより、教員のストレスや孤独感の軽減や、医療情報の収集に効果的であることが示された。保護者は、病気、学校園での生活、友人関係、大人の人間関係に関する情報を求めており、籍の在り方、オンラインでの活動参加、友達関係については、学校園から情報を得ることができていることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、院内学級担任が学習空白をできる限り少なくしたり、スムーズな復学支援につなげたりするための工夫および、保護者がどのような情報を必要とし、その内容の具体はどのようなことであったか、その情報をどこから入手したかについて明らかにした。これにより、院内学級担任の実践や、保護者が入手している情報について、現場レベルで行われている工夫や提供される情報の具体を示すことができた。特に、院内学級担任が行っている工夫については、病弱教育担当教員、特に院内学級担当教員の多くは病弱教育担当経験年数が短いことが示されており、効果的な指導・支援として活用できると考えている。
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