研究課題/領域番号 |
19K14299
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
中島 栄美子 香川大学, 教育学部, 准教授 (70533884)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 読み書き困難 / 漢字 / 視覚的処理 / 眼球運動計測 / 読み書きの困難 / 眼球運動測定 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,漢字の書字に焦点をあて,読み書き困難児の漢字処理の基盤にある認知的要因および有効な指導・支援方法を検討することを目的とする。具体的には,①漢字を知覚する際の眼球運動を計測することによって読み書き困難児の漢字処理の特徴を分析するとともに,②漢字の習得に困難のある児童を対象として漢字の有効な記憶方略について実践的な事例研究を行い,漢字の視覚情報処理パタンに基づく指導方法の有効性について検証する。
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研究成果の概要 |
読み書きの困難がある小学生を対象に、漢字を知覚し記銘する際の眼球運動を計測し、漢字の視覚的処理の特徴について検討した。その結果、漢字の下部よりも上部の注視時間が長く、左右の領域に顕著な差はないこと、漢字の形態によって注視領域が異なることが明らかになった。また、漢字の記憶と想起が弱い事例では、特定の領域のみを注視する傾向があり、記銘時に漢字の構成要素を知覚できていない可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、眼球運動計測により読み書き困難児の漢字の視覚的処理の特徴を明らかにすることができた。本研究で用いた眼球運動のような生理指標の計測は、困難の背景要因を推定するうえで有用な情報を提供するものと考える。神経心理学的検査と併せて眼球運動計測による生理学的データを得ることは、視覚的処理のプロセスや特徴について信頼性の高い分析と深い解釈が可能となり、読み書き困難の個々の要因に応じた適切なアプローチにつながることが期待される。
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