研究課題/領域番号 |
19K14304
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 就実大学 |
研究代表者 |
森口 清美 就実大学, 教育学部, 准教授 (80279356)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | がん教育 / 小児がん / 養護教諭 / 道徳教育 / 復学支援 / 教育支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、学校における「がん教育」について、従来の大人のがんに加え子どものがんにも着目した教育プログラムを構築することである。 現在実施されている「がん教育」の内容は、大人のがん予防に着目して生活習慣を見直すものが多く、小児がんを含めた「がん教育」を実施している学校はほとんど見当たらない。 本研究で、がんの子どもへの理解を推進するツールを作成し、プログラムを一般化して活用できるようにすることは、「がん教育」を全国的に展開するためのサポートツールになり、がんの子どもへの理解をより充実させ得ると考える。
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研究成果の概要 |
小児がんに着目した「がん教育」支援プログラムを構築するために、「がん教育支援ツール」を作成し、実践授業を実施し、評価を行った。「がん教育支援ツール」の一つは、小児がんを克服し復学した小学校2年生の子どもが小学校を卒業するまでの学校生活と子どもの心情を描いた絵本である。また、小児がんの子ども達が安心して復学できるために、教員、保護者、医師らにインタ ビューを行い、動画を作成した。 実践授業は、小学生5年生を対象に絵本や動画が「がん教育」に活用できるかについて検討を行った。また大学生を対象に「自己学習後に教え合い、学んだことを伝える動画をグループで作成する」授業を実施し、評価を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在実施されている「がん教育」は、外部講師に依頼しているケースが多い。また、大人のがん予防に着目して生活習慣を見直す内容となっており、がん検診の啓蒙活動も行っている。しかし小児がんは生活習慣病と関係なく、がんの予防という観点からは説明できない。そのため、小児がんを含めた「がん教育」を実施している学校は見受けられない。がんと闘っている子どもと保護者は、周囲の児童からの理解と協力を強く望んでいる。その方策としての「小児がん」に着目した「がん教育」プログラム開発は意義がある。
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