研究課題/領域番号 |
19K14309
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
大沼 亮 福島大学, 共生システム理工学類, 特任助教 (60829729)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 探索能力育成 / ページ注目行為 / 探索意図 / 手がかり示唆 / 情報視覚化 / 無意識の探索意図 |
研究開始時の研究の概要 |
PBL等における模索的なWeb探索では,獲得したページを的確に解釈し,それを踏まえて自らの探索意図を新たな検索クエリとして表現することが重要だが,その能力育成方法は確立されていない.本研究では,「既有ページに対する注目行為に,未熟者の認識や探索意図が,半ば無意識的に体現される現象」に注目し,段階的な手がかり示唆による能力育成支援の実現を目指す.そのために,探索意図の整理に際して注目に値するページ抽出手法,注目ページに応じた検索クエリ候補生成手法,経験状況に応じた手がかり示唆戦略を開発する.これらの手法に基づいて支援システムを開発し,実際的経験を促しつつ探索能力育成を図る新たな方法を示す.
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研究成果の概要 |
PBLや研究活動等において試行錯誤性の高いWeb探索を行う機会が増加し,その能力育成の重要性が増している.この種の探索を上手く行うためには,探索結果と経緯を理解した上で,次の探索に繋げる必要があるが,未熟者には容易ではない.能力習得のためには模索経験の積み重ねが重要だが,複数の要素が関係する難しさゆえに,十分に行えない実状がある.本研究では,未熟者の探索進捗状況に対する認識や探索意図が,既有ページに対する注目行為に半ば無意識的に体現される現象に着目し,これを活かした段階的な手がかり示唆による模索経験促進方法を提案した.これにより,実際的経験を促しつつ能力育成を図る新たな支援の可能性を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重要性が指摘されながらも,これまで困難であった模索経験の積み重ねによるWeb探索能力の育成を可能とする教育支援充実の意義を有する.
また,これまで見過ごされてきた「半ば無意識的な既有ページに対する注目行為」を活かして,未熟者の認識や探索意図を反映し得る形で模索経験促進に挑戦する本研究は,教育工学研究の新たな可能性を提示する意義を有する.
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