研究課題/領域番号 |
19K14315
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
川本 弥希 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 研究員 (80832427)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 授業品質 / 学習経験 / 便益遅延性 / 満足度 / 学習意欲 / オンライン授業 / 看護教育 / コミュニケーション / 教育実習 / エンゲージメント / 高等教育 / ベネフィット / 便益遅延 / 定性分析 / 講義品質 |
研究開始時の研究の概要 |
大学生が学習活動を継続する中で、過去に受講した講義の価値に一定期間経過後に気が付くことがある。これは教育における便益の遅延性と呼ばれるが、この便益感が遅延するメカニズムを明らかにした研究はない。大学の講義は将来の学生に有益となるように設計するべきであり、この遅延する便益感を把握することが、講義品質をより正確に把握し、改善することに繋がると考えられる。本研究では、便益遅延性を考慮した、講義品質をより正確に評価する方法を開発することを目的とする。そのために、大学生を2~3年間追跡調査し、遅延する便益感を学習経験の概念を用いて抽出することによって、便益遅延性を考慮した講義品質の評価方法を開発する。
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研究成果の概要 |
大学における講義形式の授業に対する評価が,実習形式の能動的な活動によって変化することと,その変化に影響を与えている要因を抽出することが本研究の目的であった.教育実習と看護学実習を受講した学生を調査した結果,学生らが過去に受講した授業の価値の変化に影響を与えるものとして,授業内容と自分の将来との関連性の認知,授業内容の重要性や必要性などの価値の認知が主に関係していることが分かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教育分野において遅延便益の享受が発生するタイミングやそれに影響を与える要因を明らかにした研究はいままでなかった.今回の結果より,学生が後から気づいた分の便益感を測定できれば,より正確な講義品質の評価が可能となり,講義品質の改善に利用できると考えられる.
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