研究課題/領域番号 |
19K14319
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 福岡工業大学 (2020-2022) 九州大学 (2019) |
研究代表者 |
田村 かおり 福岡工業大学, 情報工学部, 准教授 (00762535)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 視線計測 / 注意 / 学習 / 教育工学 / 視線 / 授業動画 / 可視化 / 遠隔授業 / 認知 / 語彙 / 読解力 / 脳波 / e-Learning / 複数感覚 / 学習の難しさ / 理解 / 認知負荷 / マルチモーダル / 学習支援 |
研究開始時の研究の概要 |
効果的な学びの支援には、学習者の「学びのつまずき」を教育者が把握する必要がある。「学びのつまずき」に共通する感覚や応答をとらえる ことができれば、学習者支援に応用が可能である。 本研究は学習時の「つまずき」における一般的要因の確定と、神経学的機序の解明により、学習者が難しさを覚えるときのバイオマーカーを同定する。同定したマーカーを活用し、神経生理学的理解に基づいた学習支援手法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究ではオンデマンド授業受講中の生体情報を計測し、授業理解度との関連性を明らかにすることを目的とした。生体情報には視線計測を採用した。 授業動画視聴中の視線データと事後テスト成績について解析したところ、事後テスト成績が低いグループは成績中・高グループと比べて、有意に短い時間しか動画中の「図表」を注視していなかった。さらに語彙成績によって対象者を分けたところ、語彙成績が低いグループもまた「図表」を注視する時間が有意に短いことを示した。さらに、授業使用言語の語彙力が授業理解度や図表注視時間に関連することも明らかになった。これらの研究成果は、生体情報を活用した授業改善に貢献する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一つ目の成果は、新規知識の獲得効率と母語の語彙力・文法力との関連性について示したことである。この成果はアダプティブラーニングを効果的に活用する場面等で貢献するものである。 二つ目の成果として、オンデマンド授業中の動画を見る視線動態が授業視聴後の成績と関連性があることを視線計測により示したことがある。特に成績によって図表の見方に違いがあることが明らかとなった。この成果は動画教材などをデザインする上での効果的な図表の使用方法提案につながる。さらには図表理解における教育の重要性を示唆しており、遠隔・対面に関わらず様々なコースデザイン改善に寄与するものである。
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