研究課題/領域番号 |
19K14321
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
本吉 大介 熊本大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (30712335)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ウェアラブルデバイス / 重度・重複障害 / 心理過程 / 測定評価 / 生体情報 / 心拍反応 / 特別支援教育 / 臨床動作法 / 心理過程測定評価 / 重度・重複障害児者 / 生体反応 / セルフモニタリング / 客観的評価 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、重度の知的障害や肢体不自由がある人(重度障害児・者)の心理状態や教育効果を測定・評価する手段は主に観察ですが、じっくり観察していても推測が難しかったり、観る人の主観が強く反映されてしまいます。本研究では、近年発達が著しいウェアラブル端末を用いて心拍反応やストレスレベルなどを測定し、心理状態や教育効果を測定評価するシステムを開発します。 ウェアラブル端末は高額ではなく、日常生活で活用できる可能性は高いです。しかしながら、測定された数値をどのように活用するか、心理状態や教育効果を測定する上で十分な情報であるかは検証が必要です。近い将来、家庭や学校などでも広く応用できるように研究をします。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、①重度障害児・者への教育における心理過程及び効果の測定評価方法の開発、②ウェアラブルデバイスを用いた測定評価方法の妥当性の検証、③ウェアラブルデバイスを用いた測定評価方法の応用可能性の検証です。 ウェアラブルデバイスをはじめとするソリューションを応用することで、活動を妨げることなく心拍反応や活動量、睡眠時間や睡眠状態を計測し、心理過程を可視化したり、教育効果の測定評価に用いるデータを取得・分析したりすることは可能となります。 感情状態のモニタリングができないため保護者や熟達者の観察を補完するには至っていないこと、データ抽出と分析の効率化を図ることが課題です。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、重度・重複障害がある人の心理状態や教育効果の評価は、保護者や熟達者の観察に依らざるを得ませんでした。また、重度・重複障害がある人への心理学的介入の研究は、データの形式が揃わないためメタ分析ができない状況でした。 本研究で開発された手法を用いることで、心拍反応や活動量、睡眠時間などを測定することができ、重度・重複障害がある人を対象とする研究での個人内比較、個人間比較のためのデータ取得が比較的容易になりました。とりわけ、通常の生活や活動を妨げないことが特徴的です。ウェアラブルデバイス等の機器、アプリケーション、サービスは個人でも入手可能であり、応用可能性は高いと評価しています。
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