研究課題/領域番号 |
19K14327
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 武蔵野大学 |
研究代表者 |
川上 暁子 武蔵野大学, 教育学部, 准教授 (80569567)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 多様な動き / 幼児期運動指針 / 教材開発 / 運動遊び / 身体表現 / 子どもの運動能力 / 教授学習支援教材 / 体験学習 / 児童期 / 幼児期 / 表現遊び |
研究開始時の研究の概要 |
幼児期,児童期は神経系の機能の発達が著しく,運動の獲得において最も適した時期であり,この時期の多様な動きの体験は重要と言える。保育・幼児教育,初等教育における多様な動きに関する学習課程を実現させる,効果的な教授学習支援教材の開発を行う。動きの1つ1つを要素として捉え,動きの種類とその系統性を学習する内容で、学習者が発展的・体験的に学べる教材となる予定である。明瞭な動きの種類と系統性が教材によって示されれば,授業において,明確な指導の方向性と具体性を持たせることができる。教授者はパソコンで教材ソフトを,学習者グループはタブレットPCで本教材を使用することを想定して教材を開発する。
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研究実績の概要 |
研究課題3に関連した多様な動きの発見と体験を行うプログラムを、R4(2022)年度から続けて、大学生を対象に実施した。プログラムは、動きを身の周りから見出し、カードに書き込んで集めて来ることが第一段階、各人の集めたいくつかの動きを他の人の前で動いて見せる第二段階、自分の集めた動きを他の人に言葉や動きの見本となり教える第三段階という流れである。このプログラムを基礎的な内容として体験した大学生と共に、多様な動きを取り入れた幼児向けの体操の創作を行った。体操のねらいの一つとして、多様な身体の動かし方を知ることや全身を動かす楽しさを味わうことが挙げられる。体操の対象である幼児にとって親しみやすいものになるように、「宇宙旅行に行った子どもたちが宇宙人と仲良くなる」というストーリーを基に、作詞・作曲し「ピポパポたいそう」と体操を名付けた。動きの創作にあたっては、幼児期運動指針で幼児期に体験するべき運動として示されている動きを踏まえ、さらにLANGUAGE OF DANCEでthe Movement Alphabetとして取り上げられる動きを念頭に、体操に取り入れる動きの選択をした。保育園5歳児クラスと幼稚園4歳児クラスで、この体操を子どもたちに向けて実践し、実践後にクラス担任へインタビューを行った。このプログラムが幼児にとって多様な動きの体験になっているか、保育・教育現場で活用できる体操であるか検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究課題1において、予定する保育所・小学校への質問紙調査が出来なかったため。 研究課題3において、動きを集めるバージョン(少人数のグループ活動)のためのアイディアは試して検討したが、研究課題2と関連する基本的な動きの体験をするバージョン(クラス全体の活動)の検討はまだ行えていないため。
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今後の研究の推進方策 |
研究課題1において、予定する保育所・小学校への質問紙調査を行う。また、多様な動きの体験を目的とする取り組みを行っている園または学校を訪問し見学を行う。 研究課題2では、幼児期運動指針や小学校学習指導要領関連の資料を基に、幼児期・児童期に必要な動きの検討を深めることと、LODを活用してそれらの動きの系統性を示せるか試論したい。 研究課題3の基本的な動きの体験をするバージョン(クラス全体の活動)は、研究課題2の成果と関連させて、アイディアを検討する。 研究の最終年度として、各研究課題の報告を作成する。
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