研究課題/領域番号 |
19K14328
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
齋藤 大輔 早稲田大学, 理工学術院, 講師(任期付) (80779091)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | プログラミング教育 / ルーブリック / プログラミング学習 / 学習評価 / 学習分析 / プログラミング |
研究開始時の研究の概要 |
児童を対象としたプログラミングを活用した教育において、児童たちに与える能力への影響は未だに不明である。本研究では、児童を対象としたプログラミングを活用した教育を通して、児童の能力にどのような影響があるかを明らかにするためにプログラミングが活用される授業等を用いて調査する。具体的な研究内容は以下の通りである。 (1) プログラミングを活用した教育を通して、学習到達段階を評価するための評価指標の作成 (2) 評価指標と学習計画、教材等との対応付けと評価 (3) 評価指標を用いた学習到達度の評価 (4) (1)~(3)の結果を基に、プログラミングを活用した教育が与える能力への影響の分析と評価の枠組みの確立
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研究実績の概要 |
本年度は児童がプログラミングを通して作成した成果物に着目し研究を実施した。そのうえで、いくつかの授業案を作成しそれに基づいたワークショップを数回開催しデータを蓄積した。 データとして分析対象としたのはアンケートやテスト、成果物などである。これらデータをルーブリックなどを用いて分析を実施しプログラミングを活用することによる論理的思考力の変化を調査した。 指導法においては本年度は特にゲームなどを活用したプログラミング教育を実施し、使われるツールにもよるが、論理的思考力の向上をゲームによっても期待できる。また、年齢によって論理的思考力の成長に差があり、ピアジェの発達段階などの理論等も参考に、各学年ごとに教材の作成などが必要であることなどが明確になった。 また、成果物としてプログラムのソースコードの複雑度を確かめることで学習効果を評価できるという仮説を立て、複雑度の分析を開始した。結果として学習効果と作成されるプログラムの複雑度は関連している可能性がある。 本年度の研究の全体的な結果として、プログラミングの指導法や年齢によって論理的思考力の変化に差がある可能性が示唆された。しかし、データ数が多くなく統計的に妥当性を検証できていないのが課題である。今後、この課題を解決するためより多くのデータを取得し分析する予定である。また、教員や児童へのインタビューを通じ、論理的思考力の成長を効率よくできる教材の検討を実施する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルスの影響によりワークショップ等を多く実施出来なかった。このため、アンケート等のデータの取得が少なくなってしまった。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルスが5塁感染症に移行したことにより、ワークショップや出前授業等の実施しやすくなったため、より多くのデータを集める予定である。 また、指導法やプログラムの複雑度と論理的思考力の関連性を調査する予定である。
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