研究課題/領域番号 |
19K14331
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 (2021-2022) 神奈川歯科大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
飯田 貴俊 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 教授 (20747787)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 舌接触補助床 / 舌機能 / シミュレータ / 構音障害 / 構音機能 / 歯学部学生 / 教育 / 実習プログラム / 口腔期摂食嚥下障害 / 摂食嚥下障害 / 体験用シミュレータ / 障害体験実習 / 口腔機能 / 口腔内装置 / 舌機能障害 / 口腔リハビリテーション / シミュレータ教育 / 構音リハビリテーション / 摂食嚥下リハビリテーション / 言語聴覚療法 / シミュレーション教育 |
研究開始時の研究の概要 |
1)本研究では、口腔リハビリ分野に関わる歯科医師を対象に、質問紙調査をおこない、在宅、施設、病院における構音障害患者の現状とPAPの適応を含めた口腔リハビリ診療の課題を明らかにする。 2)次に、①と並行して、全29歯科大学の口腔リハビリ領域の講義担当講義を対象に、PAPを含めた口腔リハビリ教育の現状について明らかにする。 3)また、舌機能障害体験用マウスピース型シミュレータ(MISLA)のさらなる開発をおこなう。MISLA はレジン棒(阻害子)が舌と口蓋の接触を阻害することによって人工的に構音障害を作り出すので、阻害子の位置によって効果がかわる可能性がある。
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研究成果の概要 |
舌接触補助床(以下 PAP)は舌の器質的もしくは機能的障害によって嚥下時および発声時の舌-口蓋接触不全に対して,口蓋部を肥厚させた床装置を装着することによって,人工的に舌-口蓋接触を回復させて,嚥下機能・構音機能の回復を期待する補綴装置であるが、この中でも特に構音機能への理解が健常者である学生には難しいとされ、教育上の課題となっていた。 以前に開発した舌機能障害体験用マウスピース型シミュレータ(以下 MISLA)を使用した実習プログラムを構音機能の理解を深めるために改良し、学生が実習を通して構音障害を実際に体験し、構音障害への理解が深まるかどうかを検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本は今後もさらに社会の高齢化は進んでいく傾向にある。その中で様々な障害に対応できる歯科医師育成が求められる。特に舌接触補助床(PAP)は多職種の中で歯科医師だけがおこなえる摂食嚥下・構音障害への対応であるが、依然その理解度は低い。その原因は健常者である学生が障害を体験できる機会が少ないためである。本研究により、構音障害について我々が開発した舌機能障害体験用マウスピース型シミュレータ( MISLA)によって学生が体験でき、理解を深められる実習プログラムを作成できた。これにより口腔リハビリテーションを担う歯科医師の増加が期待でき,我が国の構音障害患者のQOL向上を通じて社会への貢献が見込める。
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