研究課題/領域番号 |
19K14332
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 清泉女学院大学 |
研究代表者 |
上原 明子 清泉女学院大学, 看護学部, 講師 (00700999)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | コンピテンシー / コンピテンシー基盤型教育 / マイルストーン / 助産実践能力 / 助産師教育 / 実践能力 / 医療者教育 / 助産師 / 助産師基礎教育 / 混合研究法 / 助産師の実践能力獲得段階 / 指標開発 / 卒前教育 |
研究開始時の研究の概要 |
卒前と卒後で求められる実践能力の乖離が指摘される中、助産師の実践能力強化に向けた卒前・卒後をつなぐシームレスな教育体制の構築が喫緊の課題となっている。この背景を踏まえ、「助産師のコア・コンピテンシー獲得段階に至るマイルストーンは何か」という問いを立てて、助産師のコア・コンピテンシー獲得に至るまでの指標となるマイルストーンを開発・検証することを目的とする。臨床の助産師を対象としたコア・コンピテンシー獲得段階の数量的な検証に加え、臨床教育担当者に質的調査を行い、マイルストーン指標を開発する。また、開発したマイルストーン指標の妥当性をエキスパート調査により検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、助産師のコンピテンシー獲得段階の検証に基づき、マイルストーン指標を開発し、助産師養成課程における卒業時のマイルストーンを設定すること」を目的とした。助産師を対象として、コンピテンシー獲得段階について横断調査を行った。その結果、妊娠期・分娩期・産褥期・新生児期における助産師のコンピテンシーは助産業務経験6-7年目で「一人前」となった。しかし、ウィメンズヘルスケアや助産管理の実践能力の獲得は「初心者」から「新人」であり、難易度の高いコンピテンシーであることが示唆された。難易度の高いコンピテンシーに対しては特に、卒前から卒後にかけて段階的に能力強化することが求められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで助産師のコンピテンシー獲得に至る段階を調査した研究はなく、本研究成果は卒前と卒後の助産師教育をつなぐ教育のあり方を考察するデータを提示することができた。また、本研究において、現在示されているコンピテンシーの中には、難易度が高く、特殊なコンピテンシーが含まれていることが示唆された。このことは、卒前および卒後の助産師教育を通じて、助産師の能力開発をしていく上での課題を提示することができたといえる。
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