研究課題/領域番号 |
19K14335
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
村松 圭司 産業医科大学, 医学部, 准教授 (00644022)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | NDB / レセプトデータ / 教育資源 / 練習用データセット / 教育プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
NDBは世界にも例のない悉皆性の高い医療保険のデータベースであるが、そのデータ構造が複雑であり利活用が進んでいない。申請者は先行研究として、データ構造の理解促進を目的に、実際のNDBに格納されているデータの個票と同じ形式で作成したダミーデータで構成される練習用データセットを開発する研究を実施している。 本研究では、①練習用データセットを活用した教材及び②ミニテストによる自己チェックシステムを含む教育プログラムを開発する。そして、研究期間中に実際に受講してもらい、ミニテストやアンケートを行う。その後、これらの結果を用いて開発したプログラムの学習効果を測定する。
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研究成果の概要 |
本研究は、先行研究において開発したNDBの練習用データセットを用いた教育資源として、スライド、動画、小テスト及び演習を組み合わせたeラーニングコースを開発し、事前アンケートと事後アンケートの結果を二次利用して教育効果を検証した。事後アンケートではレセプトデータ等に関する知識の保有状況は10ポイント満点で平均1.7ポイント、事後アンケートでは8.4ポイントであった。2つのアンケートの結果を連結して分析した結果、有意な上昇が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発したeラーニングコースは、実際のNDBデータとほぼ同一のフォーマットである練習用データセットを用いた実践的な演習が含まれている。これまで、その必要性は指摘され続けてきたものの整備されなかった練習用データセットの開発から、その活用までを連続性をもって実施した研究はこれまでに存在しない。また、全ての教育資源をオンラインで提供した点も社会的意義が大きいと考える。オンラインでの教育は、対面での教育と比較して各自の理解度に合わせた進行が可能であり、知識や技術の習得に適していると考えられる。また、eラーニングコースの操作ログを活用することで、その後の学習効果との連関を検討することも可能となる。
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