研究課題/領域番号 |
19K14336
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
|
研究機関 | 京都文教短期大学 |
研究代表者 |
桑原 千幸 京都文教短期大学, ライフデザイン総合学科, 准教授 (90587479)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | キャリア教育 / 授業設計 / 進路選択自己効力 / 相互評価学習 / 高等教育 / デザイン研究 / 協調学習 / 遠隔教育 / オンライン授業 / eラーニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,キャリア教育において主体的にキャリアを形成する能力を育むために,応募者のこれまでの研究成果である相互評価学習実践モデルをデザイン研究アプローチにより発展させ,他者との相互作用に重点を置いたキャリア教育科目のデザイン原則を明らかにすることである.具体的には次の3点について明らかにする. A. 学習者の効力感やキャリア意識は他者との相互作用を通じてどのように変化するのか. B. 他者との相互作用を通じたキャリア構築を促進する協調学習方法の要件は何か. C. 進路選択自己効力を向上させ,維持するためには,どのような授業デザインが効果的か.
|
研究成果の概要 |
他者との相互作用に重点を置いたキャリア教育科目のデザイン原則を明らかにするため,デザイン研究アプローチにより実践・検証・改善を繰り返した.その結果,実名での相互評価や授業全体を通じて相互作用を促す段階的な足場かけが,継続的な学習意欲の向上に有効であることを明らかにした.また,対面学習および非同期eラーニングの両方の授業形態における相互評価学習方法の改善に取り組み,相互作用を促進する学習方法の要件への示唆を得た.さらに,学習内容と正課外活動が進路選択自己効力の変化に与える影響に着目し,他者との相互作用を通じて正課内外の活動を意味づける協調学習の開発に取り組んだ.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的な成果は,他者との相互作用に重点を置いたキャリア教育の実践に対する知見が得られたことにある.これにより,大学生が他者との協調学習を通じて自らのキャリアを主体的に形成する能力を高める実践を汎用的に行うことが可能となる.また,他者との相互作用を促すICTを活用した学習方法や,デザイン研究アプローチを用いた授業設計については,高等教育機関のキャリア教育のみならず,他の領域の協調学習や,初等中等教育段階における協働的な学びの実践に対しても波及効果が期待されるため,社会的意義があると考えられる.
|