研究課題/領域番号 |
19K14343
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 公立はこだて未来大学 (2022) 大阪大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
工藤 充 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (10775886)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 科学コミュニケーション / 科学技術コミュニケーション / サイエンスコミュニケーション / パブリックエンゲージメント / リテラシー / 科学教育 / 科学技術社会論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、「科学コミュニケーション」と呼ばれる領域が、実践および学際的学術研究の融合した専門領域として体系化される過程について、主に質的な手法を用いた経験的検証・考察を行うものである。具体的には、(1)関連する文献・資料のレビュー、および、(2)科学コミュニケーション領域において活動するアクター(主に科学教育学・科学技術社会論の実務者や研究者)を対象としたインタビュー、の二つを中心とした調査を実施する。
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研究成果の概要 |
日本の科学コミュニケーションが専門領域として体系化される過程において、科学コミュニケーションに関する科学技術社会論領域での学術的議論が参照する、国際的な(欧米諸国を中心に英語を共通言語として用いる)科学技術社会論の主要概念・理論的枠組みには質的な変化がみられた。これは、日本の科学技術社会論の主要論者達の追求した学術領域としてのアイデンティティや、原子力発電所事故をはじめとする社会的状況の影響を大きく受けたことによるものと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
科学コミュニケーションという、学術と政策、そして実践の融合領域の成立過程は、規範的な理論や論理によってのみ説明されるのではなく、領域の置かれた社会的状況や関連する政策課題に加えて、領域として追求する学術的・社会的なアイデンティティからの大きな影響を受けてきたことが示唆された。したがって、科学コミュニケーション領域の今後の展開を検討するに際しては、それらの要素について関係者らが議論を十分に尽くし相互理解を深めることが重要である。
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