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幼児期の数量活動に対する意識評価尺度の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K14346
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分09080:科学教育関連
研究機関福山市立大学

研究代表者

太田 直樹  福山市立大学, 教育学部, 准教授 (00733297)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード数量活動 / 幼児教育 / 評価尺度 / 保育者 / 幼児期の数量活動 / 意識評価尺度
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は,保育者を対象とする幼児期の数量活動に対する意識評価尺度を開発することである。科学教育の基盤となる数量活動に関する環境設定は,運動,音楽,製作などの他の活動と比べ,幼児期の遊びに意図的に取り入れられることが少ない現状がある。したがって,保育者の数量活動への意識の高低により,その数量活動に対する支援は大きく左右され,その結果,子どもたちの数・量・形に対する興味・関心・気づきを育めていないという重大な課題がある。しかしながら,保育者の意識は,主観的であるがために判断基準が不明確となることが想定される。そこで,客観的な指標となり得る評価尺度の開発が急務であると考えられる。

研究実績の概要

本研究の目的は,保育者を対象とする幼児期の数量活動に対する意識評価尺度を開発することである。遊びを通して行われる幼児期の保育は,子どもたちの豊かな気づき,考え,感性を育むために,子どもたちの主体性を尊重しながら,保育者が教育的な意図をもって教材・絵本・遊具などの環境を構成し行われている。しかし,科学教育の基盤となる数量活動に関する環境設定は,運動,音楽,製作などの他の活動と比べ,幼児期遊びに意図的に取り入れられることが少ない現状がある。したがって,保育者の数量活動への意識の高低により,その数量活動に対する支援は大きく左右され,その結果,子どもたちの数・量・形に対する興味・関心・気づきを育めていないという重大な課題がある。しかしながら,保育者の意識は,個々の保育観や研修経験,科学や数学への関心などと関連することが予測されるものの,主観的であるがために判断基準が不明確となることが想定される。そこで,客観的な指標となり得る評価尺度の開発が急務であると考えられる。
本研究では,幼児教育関係者を対象とするアンケート調査により,数量活動に対する意識評価尺度の開発を試みた。天井効果,床効果,冗長性を検討し28項目に対して,最小二乗法・Promax回転による探索的因子分析を行った結果,「主体性・協働性支援」,「数量・図形への声かけ」,「数量援助意識」,「数量確認」の4つの因子が抽出され,尺度全体として一定の内的信頼性が確認された。本意識評価尺度の活用により,保育者の保育観を顕在化し,幼児の知的な芽生えを意識し,保育活動を改善する観点の創造に繋がり得るであろう。
現在,保育現場への普及を促すために,2024年5月に日本保育学会での研究発表を予定しており,今後論文としてまとめ,投稿予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

⑤国内外での研究報告では,この間の世界的なCovidの影響で,予定していた学会が中止されたり延期されているため,計画的に発表できていない。

今後の研究の推進方策

現在,保育現場への普及を促すために,2024年5月に日本保育学会での研究発表を予定しており,今後論文としてまとめ,投稿予定である。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2024 2023 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 小学校入門期の授業における教師と子どもの相互作用の実態 : 国語科と算数科授業で重視される目標の違いに着目して2020

    • 著者名/発表者名
      森美智代・倉盛美穂子・太田直樹
    • 雑誌名

      初等教育カリキュラム研究

      巻: 8 号: 8 ページ: 49-60

    • DOI

      10.15027/48910

    • NAID

      120006822641

    • ISSN
      2187-6800
    • URL

      https://hiroshima.repo.nii.ac.jp/records/2023586

    • 年月日
      2020-03-31
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 幼児期の数量活動に対する意識評価尺度の開発(3)2024

    • 著者名/発表者名
      太田直樹
    • 学会等名
      日本保育学会,第77回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 数学絵本の意義に関する調査 ―教育学部生が読後に考えること―2023

    • 著者名/発表者名
      太田直樹
    • 学会等名
      日本保育学会第76回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 幼児を対象とした数の分解・合成の保育事例 ―保育実践による数概念の意識化―2021

    • 著者名/発表者名
      太田直樹・小高千絵
    • 学会等名
      日本数学教育学会 「第103回全国算数・数学教育研究大会」
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 幼児期における数学教育の研究動向 ―量的傾向と質的分析―2020

    • 著者名/発表者名
      太田直樹
    • 学会等名
      日本保育学会 「日本保育学会第73回大会」
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 幼稚園教育要領の元年改訂に至る調査研究の史的考察 -「環境による教育」の普及と数学教育-2019

    • 著者名/発表者名
      太田直樹
    • 学会等名
      数学教育学会 「2019年度数学教育学会夏季研究会(関西エリア)発表予稿集」
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 数量活動に対する保育者の意識評価尺度の開発(2) -予備調査による調査項目の選定-2019

    • 著者名/発表者名
      太田直樹
    • 学会等名
      数学教育学会 「2019年度数学教育学会春季年会予稿集」
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] 小学校指導法 算数 改訂第2版2019

    • 著者名/発表者名
      守屋 誠司編著,太田直樹,高阪将人,丹洋一,詫摩京未,加藤卓,岡部恭幸,口分田政史,奥山賢一,富永順一
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      玉川大学出版部
    • ISBN
      9784472405761
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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