研究課題/領域番号 |
19K14355
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 白百合女子大学 (2020) 筑波大学 (2019) |
研究代表者 |
堀口 康太 白百合女子大学, 人間総合学部, 講師 (80808626)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 再雇用 / 高齢者 / 自律的動機づけ / 縦断研究 / 再雇用労働者 / 動機づけ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、60歳以降に定年前と同じ企業で再雇用されて就労している高齢者の自律的動機づけを維持・促進する職場の要因を検討することを目的としている。特にソーシャルサポートや組織的公正といった処遇や人間関係等、人的な職場要因に着目し、1年程度間隔を空けた縦断的な調査を実施して、それらの職場要因が自律的動機づけを維持・促進させうるか検討を実施する。本研究の知見から、再雇用の高齢者が企業で活躍していくために、必要な職場のあり方等を提案していく。
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研究成果の概要 |
本研究では、定年退職後、同じ企業等で働く高齢者を対象として、彼らが自ら主体的に仕事に取り組むモチベーション(自律的動機づけ)を促進するために必要な職場に関する要因を検討した。研究の結果、上司から公正な評価を受けていると感じる組織公平性や職場の同僚からの気軽なサポートといった対人関係が自律的動機づけを促進することが示唆された。この結果は、働く高齢者のワークモチベーションの促進には、職場における良好な対人関係が必要であり、働く高齢者がますます増加するわが国では、働く高齢者のワークモチベーションが促進されるような職場風土を組織的に整えていくことが重要であることが示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は、働く高齢者の自律的動機づけを促進するためには、上司が公平な評価を心がけ、同僚は業務の中でサポートするというように、働く高齢者との関係性によって異なるかかわり方をすることが重要であることを示唆している。以上の結果は、実際の組織で働く高齢者と共に仕事をしている従業員が日々の業務の中で応用可能な知見を提供していると考えられる。
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