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ノスタルジアの機能と自己評価との関連:継時的比較・社会的比較からのアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 19K14357
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10010:社会心理学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

並川 努  新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (10613721)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード自己評価 / 発達 / 継時的比較 / 社会的比較 / 生涯発達 / 想起 / 過去 / 自己 / ノスタルジア
研究開始時の研究の概要

本研究では,「過去」の想起が自己評価等に与える影響を,「ノスタルジア」および「継時的比較」という概念をキーワードに検討する。「ノスタルジア」は,ポジティブ感情・ネガティブ感情の両面を含む性質を持つが,本研究ではこれら相反する感情がどのように生じるのかを検討し,自己評価や精神的健康等において「過去」が担う役割・機能について新たな知見を得ることを目指す。

研究実績の概要

本研究課題では,人が「過去」を想起したりすることについて「ノスタルジア」や「継時的比較」などをキーワードに調査を行い,自己評価の維持や高揚に「過去」の想起がどのように寄与しているかについて整理することを目指している。
本年度は,昨年度までに実施した継時的比較志向性(継時的比較を行う程度)と社会的比較志向性の生涯発達的な変化についての研究をさらに進め,追加の調査を実施した。昨年度までの調査では,継時的・社会的比較いずれにおいても,比較への志向性は年齢が上がるとともに下がって行くことが示唆されている。一方で,自尊感情は年齢が上がると同時に上がって行く傾向が見られており,比較を行うことと自己評価の低さが関連していることが示唆された。そこで,発達的な視点で研究を進め,自己評価の高さ・低さの要因として,社会的・継時的比較がどの程度意識されているのかについて検討を行った。具体的には,20代と60代を対象に現在の自己評価の高さ・低さの理由を尋ねる調査(自由記述式のアンケート調査)を行った。その結果,60代の方が20代に比べて「社会」や「継時」に言及する割合が多いことが示された。これは若い世代の方が,比較を多く行っているという昨年度のまでの調査とは異なる結果であった。また,今回,記述される内容についても世代による差が見られたことから,発達的な視点で自己評価の維持などにおける比較過程の用いられ方について,さらなる検討が必要であることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度までの調査を踏まえて追加の調査を実施し成果を得ており,当初の想定とは若干異なるものの概ね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

最終年度として,追加の調査も実施しつつ,成果の発表,論文化を進める予定である。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 比較基準が自己に関する記述に与える影響について ―継時的比較と社会的比較の観点から―2020

    • 著者名/発表者名
      並川努
    • 雑誌名

      創生ジャーナルHuman & Society

      巻: 3 ページ: 00-00

    • NAID

      120006900580

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 社会的比較・継時的比較志向性の発達についての検討2023

    • 著者名/発表者名
      並川努
    • 学会等名
      日本教育心理学会第65回総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 継時的比較志向性の発達的変化についての検討2022

    • 著者名/発表者名
      並川努
    • 学会等名
      日本心理学会第86回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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