研究課題/領域番号 |
19K14390
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
石岡 良子 慶應義塾大学, 理工学研究科(矢上), 特任講師 (30710032)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 高齢者 / 青年期 / 成人期 / 認知機能 / ライフコース |
研究開始時の研究の概要 |
日本では,長寿化の影響により,私たちは生き方の変化を迫られている.寿命が延伸したことにより,どのようにライフコースを形成するのか,ライフコースの違いが高齢期の心身にどのような影響をもたらすのか,関心が高まっている. 本研究では,青年期から高齢期における認知負荷の高い活動を定量化する方法を作成し,それらと高齢期の認知機能との関連を包括的に検討する. 本研究の実施により,性別を問わず,青年期から高齢期までの認知負荷の高い活動量を継時的に把握することができ,これから高齢期を迎える幅広い世代がライフコースを形成するための知見を提供することが期待できる.
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研究実績の概要 |
認知機能の加齢変化に個人差が生じる.本研究は,その個人差をもたらす要因として,年齢段階に応じた生活環境に着目した。これまでの研究成果を3つに分けて説明する. 1つめは,後期高齢者を対象にアンケート調査を実施した結果である.1,179名に調査票を郵送し,有効回答数は444名(有効応諾率37.6%)であった.回答者の基本属性は,男性216名,女性228名,年齢は77歳から91歳(平均年齢83.5歳,標準偏差4.2)であった.自由記述の内容分析の結果,10代の時一生懸命した活動は「家事,手伝い」「勉強」「委員」「読書」「スポーツ,運動」「実用,習い事」「和裁,洋裁」等の12の活動に分類された.20代では「仕事」「家事,子育て」「学業」「実用」「余暇活動」の5つに分類された.高等教育を受けていない者は,10代に「家事,手伝い」に従事した割合が多く,20代に「余暇活動」に従事した割合が少なかった.一方,高等教育を受けた者では,10代に「読み書き」や「対人関係」にエフォートを割いていた人ほど,高齢期の認知機能が高いことが示された.若年期の生活環境を、教育歴以外の観点から評価することの有用性が示された. 2つめは,教育歴,仕事経験,余暇活動を評価した既存データを用いて,高齢期の認知機能との包括的な関連を分析した.人生初期,中期の生活環境に関わらず,高齢期に多様な余暇活動を行っている人の方が認知機能が高い傾向が示された.一方で,人生初期,中期の生活環境が高齢期の余暇活動を媒介して高齢期の認知機能に影響する間接的影響も示された. 3つめは,研究成果の広報活動である.本研究の研究成果とともにコロナウィルス禍の暮らしに役立つ老年学の知見を掲載したニュースレターを3回発行し,調査協力者へ送付した.また,本ニュースレターや研究実績をホームページへ掲載した.
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