研究課題/領域番号 |
19K14394
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 東洋英和女学院大学 |
研究代表者 |
小井塚 ななえ 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 講師 (40791900)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 合唱 / コミュニティ / 子ども / 変容 / 音楽 / 声 / 自己評価 / コミュニケーション / 変声期 / 身体化 / 音楽コミュニティ |
研究開始時の研究の概要 |
「声変わり」は第二次性徴のひとつであるが、音楽活動を積極的に行ってきた子どもたちにとっては音楽とのかかわりを左右する極めて重大な出来事である。変声期前後の音楽学習については指導法や教材開発は進んでいるものの個人とコミュニティの関係から変声を受容する過程を詳細に検討した研究は未だに少ない。本研究では、合唱活動に積極的にかかわる変声期前後の男子児童生徒に着目し、歌声の変容を音声解析という科学的アプローチと子ども自身が変化をどのように語るかという質的アプローチを組み合わせることによって、変声期前後の自己受容の過程を捉え、そこに及ぼす合唱団というコミュニティの役割と教育的機能を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、合唱活動に積極的にかかわる変声期前後の男子児童生徒に着目し、合唱団というコミュニティの役割と教育的機能を明らかにすることであった。従来の子どもを取り巻く歌唱活動を取り扱う研究では、例えばクラスの中で対象児童が他の児童と共に歌唱活動に参加するための教材研究や指導法の開発が中心であった。本研究では、児童期の歌唱活動に注目し、心身の成長が著しい時期に自己受容の過程を支えるコミュニティとしての合唱団の機能を明らかにすることを本研究の最終目標として研究を開始した。 2019年度は「変声期」の声についてのインタビュー調査を実施し、その分析過程では声が人間のアイデンティティと密接に関係していることが示唆され、子どもの合唱活動の参与調査によってより多角的に検討することとした。 しかしながら2020年からの新型コロナウィルス感染症拡大という予想しない事態に見舞われ、合唱活動、とりわけ子どもの活動に入ることが難しくなり研究の方向性と進め方を大幅に変更する必要が生じた。2022年度以降は、心身共に成長していく児童期における合唱というコミュニティの役割と教育的な機能を明らかにすることを目的とし、最終年度となった2023年度はコロナ禍を経て新しく児童合唱団を立ち上げるコミュニティーに密着し調査を行った。参加する児童ならびに運営側の指導者へのインタビューや合唱団の創設のプロセスを検討することを通して、特にコロナ禍以降、子どもたちが合唱団やそれに準じたコミュニティに求めるものや参加方法が複雑化していることが明らかとなった。一方で運営側は「いまここ」を大切にしつつも持続可能なコミュニティの中で培われる音楽や関係性をどのように発信し合唱活動として展開していくかという点に苦慮していることも同時に明らかとなった。研究成果は現在論文としてまとめており2024年度中に投稿予定である。
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