研究課題/領域番号 |
19K14398
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 京都外国語大学 |
研究代表者 |
梅本 貴豊 京都外国語大学, 外国語学部, 准教授 (50742798)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 動機づけの変動性 / 学習支援 / 大学生 / 学習方略 / 学習不安 / 眠気 / 疲労 / 動機づけ調整 / 熟達目標 / オンライン学習 / 動機づけ / 動機づけレベル / 多母集団同時分析 / 同期型遠隔授業 / 疲労度 / エンゲージメント / 自己調整 / 学業達成 / 階層モデル / 環境要因 / 自己調整学習 / 状況的動機づけ |
研究開始時の研究の概要 |
深い学びを行うための推進力であり,学びに向かう力の基盤となるのが「動機づけ」である。教育心理学では,学習者の動機づけプロセスを解明しようと,多様な理論背景のもとに多くの研究が積み重ねられてきた。主にこれまでの研究は,動機づけの個人差を捉えようとしたり,教科や科目に対する動機づけに焦点をあてたり,短時間では変化しにくい安定的な側面について検討してきた。一方,現実の学習では,動機づけは状況によって変化し,短時間で変動するものである。本研究では大学生を対象に,これまで十分に検討されてこなかった状況的な動機づけの変動性に着目してそのプロセスを解明し,変動性という観点からの自律的な学びの支援を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、大学生を対象に、動機づけの変動性という観点から学習支援について検討を行った。まず、授業中の動機づけの変動の小ささが、効果的な学習方略の使用に結び付くことが示され、学習における動機づけの変動性の重要性が明らかとなった。次に、授業中の動機づけの変動性に対して、主に学習不安、眠気・疲労が正の影響を与えることが示された。それらを踏まえ、スクリプトを通して学習不安や眠気・疲労に働きかける介入を行ったが、それだけでは授業中の動機づけの変動性の抑制は困難であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの多くの研究では、動機づけの高さ(レベル)のみに注目しており、その変動性についてはほとんど検討してこなかった。本研究では、大学生の授業中の学習における動機づけの変動性に着目した。その結果、学習におけるその重要性を明らかにすることができた。また、授業中の動機づけの変動性に影響する要因を特定し、そういった要因を通して、動機づけの変動性に介入しうる可能性を示すことができた。これらの知見は、動機づけ研究の新たな展開に寄与するものであり、また、これまでとは異なる視点から、学習者の支援を提案するものである。
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