研究課題/領域番号 |
19K14399
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
神崎 真実 立命館大学, 立命館グローバル・イノベーション研究機構, 助教 (70816553)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 不登校 / 居場所 / 通信制高校 / ライフコース / 場のデザイン / フツウ / 自己効力感 / シンボリックリソース / 自己決定 / 意思決定 / 参与観察 / 高校 / 学校適応 / 居方 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、不登校経験者を積極的に受け入れる通信制高校をフィールドとして、学校における居場所づくりの実践と論理を明らかにする。具体的には、①環境とともにある生徒の学校経験の理解、②教職員の関わりと認識の把握、③生徒の学校経験における支援の立ち上がりを明らかにする。これらの調査を通して、学習指導・生徒指導・進路指導などの複合的な業務と、居場所づくりとを共存させるための実践と論理を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では通信制高校で①生徒の学校経験、②教職員の関わり、③生徒の人生における学校の位置づけを調査し、学校における居場所づくりの実践と論理を明らかにすることを目的とした。COVID-19によって実地調査が制限されたため代替調査を行った結果、①居場所づくりは休息や安心を鍵概念として、主たる活動場から離れた人に向けて行われる傾向にあること、②教職員は子どもたちと関わる中で徐々に居場所を重視する者と教育を重視する者の対立が可視化されること、③通信制高校では学校という場所が相対化され、むしろ学校内外で出会った人が資源となって不登校の問い直しが起きていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不登校はその渦中にある人々への調査が難しいこともあり、データに基づく検討が限られてきた。そうした中で、不登校直後の過渡期にある高校生の意味づけを扱った本研究には社会的意義があると考えられる。また、人生を主軸において学校経験を捉えることで、学校や不登校を相対化して捉える方法論と道筋を確保したことには一定の学術的意義があると考えられる。
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