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主体的な学習はなぜ効果的なのか―誤検索効果を用いた検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K14405
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10020:教育心理学関連
研究機関徳島文理大学

研究代表者

田中 紗枝子  徳島文理大学, 人間生活学部, 講師 (80784496)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード記憶 / 学習 / 検索 / エラー / failed retrieval / テスト / フィードバック / 誤情報
研究開始時の研究の概要

テストで間違うことは正しい情報の記憶を妨げると考えられがちである。しかし近年の研究から,誤って解答する,つまり正答とは異なる誤情報を検索しても,その後与えられる正情報の記憶が促進されることが明らかになっている。この記憶促進は学習者が「主体的に」誤った情報を検索することによって生じるているが,そのメカニズムは明らかでない。本研究は「検索時に連想される情報量」と「検索するタイミング」の2つの点からこのメカニズムを明らかにすることを目指す。本研究の成果は,現在学校現場で使用されている「主体的な学習(アクティブラーニング)」をより効果的なものにするための一助となると考える。

研究実績の概要

本年度は,「誤情報を検索するタイミング」について検討した。これまでの研究で,参加者が生成する誤情報の量や,手がかりから連想される情報量(つまり正答以外の情報量)は誤検索効果に影響しないことを示してきた。本年度は誤情報の量ではなく,誤情報を検索したときの文脈(エピソード)情報が誤検索効果に及ぼす影響について検討した。
手がかり単語98語に対して,手がかり単語と弱い関連性をもつターゲット単語を1つずつ設定し,参加者にはこれらの単語対を学習させた。これらを「誤情報を分散して2回解答させる条件」「誤情報を一度に2つ解答させる条件」「誤情報を1つだけ解答させる条件」「誤情報を解答せず単語対を読むだけの条件(統制条件)」に分け,誤情報を解答させる条件はフィードバックを直後に与えるか遅延の後に与えるかを操作した(計7条件)。
現在も実験を継続中であり,今後データを収集しつつ分析を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

育児休業期間を延長したため,研究を中断する期間があった。そのため,予定していた実験を完了させることができなかった。

今後の研究の推進方策

育児休業期間を延長したため,研究期間を更に1年延長した。来年度は現在実験中である誤情報を検索するタイミングについてのデータ収集を完了させ,成果を発表する。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 手がかりから連想される情報量が誤検索効果に及ぼす影響(2): 遅延フィードバックの影響2023

    • 著者名/発表者名
      金子紗枝子
    • 学会等名
      日本教育心理学会第65回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 手がかりから連想される情報量が誤検索効果に及ぼす影響2021

    • 著者名/発表者名
      金子(田中)紗枝子
    • 学会等名
      日本心理学会第85回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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