研究課題/領域番号 |
19K14409
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
古村 健太郎 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (40781662)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 恋人間暴力 / 恋愛関係 / 夫婦関係 / IPV / 親密な関係 / DV / 予防介入 / サポートネットワーク / 実行意図 / 介入 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,恋人間暴力の発生や激化を防ぐための予防的介入を開発することにある。その目標を達成するために,if-then形式の行動計画である実行意図の形成による予防的介入を提案し,その効果検証を行う。研究1では,webメールを用いて実行意図の形成による予防的介入の効果測定を行う。研究2では,恋人間暴力の予防的介入のためのスマートフォン・アプリを開発し,利用可能性を検討する。研究3では,スマートフォン・アプリを改良した上で,アプリを用いた予防的介入プログラムを実施し,その効果検証を行う。これらの研究を通して,特定のターゲットへのピンポイント介入も可能な恋人間暴力の予防的介入を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,心理的暴力への予防行動を促す予防的介入の手法を開発し,その効果検証を行うことであった。研究はインターネット調査(研究1,研究2,研究3),既存のデータの二次分析による恋愛関係における恋人間暴力の激化やストーキングの激化過程の検討(研究4,研究5),地域コミュニティを対象とした実践的介入を行った(研究6)。しかし,COVID-19の流行もあいまって,介入実験やアプリ予防には到達できなかった。これらの研究によって心理的暴力から身体的暴力へと至る過程の実証やコミュニティでの介入可能性について明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで数多くの恋人間暴力についての基礎的知見が積み重ねられる中で,本研究は複数の縦断的研究や二次データ分析及びコミュニティでの介入を行い,日本における恋人間暴力のエスカレートについて実証的データを積み重ね,資料となるデータを蓄積した。また,コミュニティへの介入を実践することにより,恋人間暴力の予防へのコミュニティアプローチの可能性を示すことができた。これらの成果は,恋人間暴力の予防的介入に対する有益な資料となるであろう。
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