研究課題/領域番号 |
19K14412
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
平松 洋一 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任研究員 (00802589)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 認知行動療法 / うつ病 / コンパッション / 恥 / compassion / shame / shame memory / 外的恥 / 内的恥 / 恥の記憶 / 思いやりの記憶 / おもいやり / コンパッション・フォーカスト・セラピー / コンパッションフォーカストセラピー / 慈悲への恐れ |
研究開始時の研究の概要 |
研究1恥の感情を測定するための心理評価尺度であるInternalized Shame ScaleとOther As Shamer Scale の日本語版を作成する。研究2 うつ病患者20名・健常者20名を対象とした半構造化面接を実施、仮説を構築したうえで健常者250名を対象とした質問紙調査により、恥の記憶が慈悲への恐れに与える影響を検証し、思いやりの記憶による恥の感情の緩和効果について探索する。研究3 うつ病患者20名を対象に「思いやりの記憶」に関する心理教育を含む集団コンパッション・フォーカスト・セラピーをRCTにより実施し、慈悲への恐れや抑うつの変化をセラピー実施群と対照群の間で比較する。
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研究実績の概要 |
2022年度については,集団認知行動療法参加者へのインタヴュー研究を進める予定であったが,コロナ禍が長引いた影響で,集団認知行動療法が開催されず,インタヴューを実施することができない状況となった。 具体的には2022年度初頭から募集を開始するも,参加者不在のため延期を2度繰り返したのち,いったん中断,後半になり日程を再調整したうえで募集を再開したものの,参加者が催行決定人数に満たず,いったん中断となった。 現在,開催曜日を変更し,2023年5月12日開催予定で集団認知行動療法が再度募集を開始し,1名の参加者が確定しているが,インタビュー研究の採択基準を超える年齢であったためにインタビュー研究には参加できないこととなった。残り3名の枠に関しては,提携医療機関の医師に積極的に働きかけるなどして応募を募っている段階である。 2023年度も引き続きインタビューは募集する予定ではあるが,今後も集団認知行動療法が開催されたとしても,参加者が少ない,また,インタビュー研究の採択基準を満たさないケースが多くなる可能性を鑑みて,恥の記憶及び思いやりの記憶と,恥の強さとの関連を見るための質問紙調査も同時並行的に実施するよう計画を変更する。質問紙調査は恥の記憶と強い関連が示唆される小児期逆境体験の有無と,恥の感情,および思いやりの感情との関連を見ることとして,確実に2024年度中に完遂できるものを実施することとする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
集団認知行動療法の参加者にインタビューを依頼する予定だったが,コロナ禍により,集団認知行動療法が開催されないことが続いた。後半になり集団認知行動療法は再開されたものの参加者の数は少なく,インタビュー研究採択基準を満たす患者がいなかった。
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今後の研究の推進方策 |
集団認知行動療法開催時にインタビューの依頼は引き続き行っていくが,並行して研究内容である恥の記憶及び思いやりの記憶と,恥の感情の強さとの関連について確実に実施て切る質問紙調査によって研究目的の一部を達成できないか検討している。その場合は,インタビュー研究で使用予定だった予算の一部を質問紙調査に割くことを検討する。特に小児期逆境体験の有無と恥の感情との関連,および,思いやりの感情の強さが小児期逆境体験との関連性についての質問紙調査を行うこととする。
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