研究課題/領域番号 |
19K14415
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
磯部 智代 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (30825708)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 神経性やせ症 / MANTRA / rs-MRI |
研究開始時の研究の概要 |
成人AN患者に対する効率的な治療中断防止策の開発や回復に向けた取り組みは喫緊の課題である。NICEガイドラインにおいて、モーズレイモデルによる成人の神経性やせ症治療(The Maudsley Model of Anorexia Nervosa Treatment for Adults:MANTRA)をAN治療の第一選択の一つに挙げている。本研究では、このMANTRAを相互支援の効果が期待しやすい集団療法の形式で行い、より効率的で、なおかつ患者自身が主体的、支持的に治療を受けることで、ANからの回復を促進するかどうかを検討する。さらに、resting-state fMRIを用いて、治療効果を脳機能の側面からも検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では、神経性やせ症(Anorexia nervosa: AN)患者を対象に、モーズレイモデルによる成人の神経性やせ症治療(The Maudsley Model of Anorexia Nervosa Treatment for Adults: MANTRA)の治療効果を検討すること、さらに治療効果評価に脳画像解析を応用して治療機序を解明することを目的とした。予備的調査として、標準的なMANTRAの個人セッションを実施した。4例に対して20セッションが終了し、この経過について報告する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経性やせ症(Anorexia nervosa: AN)に対する心理療法としてモーズレイモデルによる成人の神経性やせ症治療(The Maudsley Model of Anorexia Nervosa Treatment for Adults: MANTRA)を実践し、この効果を検討した。患者本人の動機づけを保ちながら、食行動だけでなく、強迫的な思考傾向や社会機能の維持といったより中核的な問題への介入の方法として、日本においても有用であると考えられる。本研究だけでは症例が少なかったため、今後も症例を増やし、科学的に裏付けられた有効なANに対する心理療法の確立に寄与することが期待される。
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