研究課題/領域番号 |
19K14417
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
西村 大樹 岡山大学, 教育推進機構, 助教 (20832976)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 就労支援 / 就労準備性 / アセスメント / 自閉症スペクトラム障害 / アセスメントツール |
研究開始時の研究の概要 |
現在,青年期・成人期に自閉症スペクトラム障害(ASD)と診断される者が増えており,就職や就労継続が大きな課題となっている。さまざまな機関で就労準備性を高める支援がなされているが,ASD者に必要な就労準備性について十分なコンセンサスが得られているとは言い難く,就労準備性をアセスメントするための標準化されたツールも見られない。この研究では,ASD者にとっての就労準備性を包括的にアセスメントするためのツール開発を目的としており,就労しているASD者へのインタビューや質問紙調査を行う予定である。
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研究成果の概要 |
本研究では、自閉スペクトラム症(ASD)に特化した就労準備性のアセスメントツールの開発することを目的に、ASD当事者へのインタビュー調査や一般人口を対象とした質問紙調査を実施した。その結果、5因子39項目からなる自閉スペクトラム傾向者用就労準備性尺度が作成され、信頼性と一定の妥当性が確認された。今後は更なる妥当性と臨床的な有用性を検証するために、ASD当事者に対する継続的な調査が求められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
青年期・成人期のASD当事者は、就労や就労継続に困難を抱えている場合も多い。効果的な就労支援を行うためには、本人の就労準備性を把握する必要がある。しかし、ASD当事者が簡便に利用でき、科学的な裏付けのあるアセスメントツールは認められなかった。今回、自閉スペクトラム傾向者用就労準備性尺度を開発できたことで、就労を希望するASD当事者を適切な支援に結び付け、支援による変化も把握することが可能になり、臨床場面で非常に有意義なことと考えられる。
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