研究課題/領域番号 |
19K14418
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
城間 綾乃 琉球大学, 病院, 特命一般職員 (50751567)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 認知症 / 認知機能障害 / 安静時機能的MRI / 軽度認知障害 / アルツハイマー型認知症 / 認知機能評価 / 安静時機能的MRI / 認知機能 |
研究開始時の研究の概要 |
近年common diseasesとして認識されている認知症の中核は認知障害であり、認知症において生じる大部分の問題に関与している。 本研究では、認知症の認知障害を包括的に評価する認知機能評価システムの構築を目指す。神経心理学的見地からは、認知障害のパターンの把握を可能とする全般的な認知機能評価法として、簡易神経心理テストバッテリーを開発する。また、安静時機能的MRIを相補的に用い、認知障害の神経学的基盤として脳内ネットワークについても検討を行う。神経心理学と脳科学を相補的に用いた新しいアプローチに基づき、認知症の認知障害を包括的に評価するシステムを構築することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、①認知症の認知機能障害を簡便に捉える簡易神経心理テストバッテリーの開発を試み、②認知機能障害と安静時ネットワーク内およびネットワーク間の機能的結合性との関連を検討することであった。簡易神経心理検査バッテリーとして、全般的および特異的な認知機能障害の把握を可能とする神経心理検査の選定を行った。認知機能障害と安静時ネットワーク内およびネットワーク間の機能的結合性との関連を検討したところ、Default mode networkの機能的結合性と認知機能障害との関連が認められ、実行機能ネットワークを中心としたネットワーク間の機能的結合性と認知機能障害との関連が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、認知症の認知機能障害を捉える有用なツールとして、施行が簡便であり、全般的かつ特異的な認知機能障害の評価を可能とする簡易神経心理検査バッテリーを選定した点で、臨床的な意義が大きい。近年認知症の認知機能障害に対する治療介入として非侵襲的脳刺激法の活用が報告されており、認知症の認知機能と安静時ネットワークを包括的に評価し、認知機能障害と脳内ネットワークの変化との関連を検出・評価することは、認知症の認知機能障害に関する理解の促進のみならず、認知機能障害に対する今後の治療に有意義な基礎的知見を提供し、治療構築にも大きく寄与するものである。
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