研究課題/領域番号 |
19K14419
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
|
研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
竹林 由武 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (00747537)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 反応シフト / 心理療法 / 患者報告式アウトカム / 臨床試験 / response shift / patient reported outcome / clinical trial |
研究開始時の研究の概要 |
1 年目には、小中規模 (症例数20〜50程度)の臨床試験データに適用可能な反応シフトの検出方法を開発する。2年目には、1年目に開発した反応シフト検出法を、既報の精神療法の臨床試験のデータに適用し、精神症状やQOLのPROにおける反応シフトが精神療法の介入効果の推定に及ぼす影響を明らかにする。また平行して、1年目からウェルビーイングの改善に焦点を当てた認知行動療法 (ウェルビーイング療法)の無作為化比較試験の実施体制を整備する。無作為化比較試験のデータを用いて、ウェルビーイングのPROにおける反応シフトがウェルビーイングの改善に焦点を当てた精神療法の介入効果の推定に及ぼす影響を明らかにする。
|
研究実績の概要 |
患者が自身の状態を自己報告するアウトカム (Patient-reported outcome: PRO)において、介入の前後で個人内の判断基準が変化し、介入前後でPRO得点が質的に変化することがあり、反応シフト (response shift)と呼ばれる。反応シフトは介入効果の推定にバイアスを生じさせる (Ring et al., 2005)。本研究では、少中規模の精神療法の臨床試験においてPROの反応シフトを検出する方法を開発し、うつ病や不安症に対する標準的な心理療法の効果評価に反応シフトが及ぼす影響を検討することを目的とする。その際、精神症状だけでなく、生活の質 (Quality of Life: QOL)やウェルビーイングといった主要なPROの反応シフトを検出し、効果評価に及ぼす影響を検討する。前年度プランニングを行なったモデルの汎化性能を検証するために新規にデータを取得する研究計画について、プロトコルの調整と倫理審査のための準備を行った。また、Patient Generated IndexとSeiQOLを参考に、反応シフト検出のためのPRO項目の整備を進めた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新規にデータ取得をし汎化性能等を検証する必要が出てきたため。
|
今後の研究の推進方策 |
迅速にデータ取得のための諸手続きを進行し、解析結果をまとめる。
|