研究課題/領域番号 |
19K14421
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター (2021-2023) 名古屋市立大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
井野 敬子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 行動医学研究部, 室長 (10727118)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 難治性不安症 / 難治性パニック障害 / 発達障害 / 発達特性 / 認知行動療法 / 心理療法 / 心的外傷後ストレス障害 / 不安症 / パニック障害 / アクセプタンス&コミットメント・セラピー |
研究開始時の研究の概要 |
難治性のパニック障害の患者に対して、発達障害傾向、パニック障害の重症度、併存精神疾患を評価する。その後に介入として、疾患横断的に効果があるとされるアクセプタンス&コミットメント・セラピーを元とした独自のプログラムを施行する。その際に発達障害傾向がACTを行った際の予後予測因子となるかどうかを検討する。さらに発達障害傾向の高いものに対してACT治療後にインタヴューを行い、それをもとに発達特性に適した修正版ACTプログラムの開発を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は難治性のパニック障害患者の特徴と発達特性を評価し、その特性にあった修正型のプログラムを開発することを目的とする研究である。令和4年度に難治性のパニック障害患者とPTSD合併のケースに対して認知行動療法を施行し、2023年8月第22回トラウマティック・ストレス学会にてポスター発表を行なった。またPTSDに併存する不安症の臨床的意義や知見について、同学会においてシンポジストとして発表した。また本研究を進める上で、不安症(恐怖症)に対するエクスポージャーとしてヴァーチャルリアリティーを使った研究の構想につながった。
治療プログラムを施行した際の予後予測因子に関しては解析が可能な症例数に満たない状態である。しかし、パニック障害と他の不安障害(DSM-Ⅳ)のケースは治療に難渋することが多く、関心の高い領域であるために、このままケース数を積み重ね臨床的示唆と学会での発信を続ける。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
リクルート数が十分でない点で、研究が遅れている。その一方難治性パニック障害の臨床特徴や治療での工夫点などは、学会発表での発信が行えている。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度が最終年度であるため、ケースレポートの形で論文投稿を予定している。
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