研究課題/領域番号 |
19K14427
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
松浦 隆信 日本大学, 文理学部, 教授 (40632675)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 不安 / 注意 / 動機づけ / 受容 / 行動 / 生活関連動作 / 心理療法 / APDL / ADL / 自己受容 / 新型コロナウイルス / 曝露療法 / 基礎心理学 / 森田療法 / 認知行動療法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、人々が生活の中で感じる不安を解消するために用いられるカウンセリングの技法がなぜ有効に作用するのか、その根拠を心理学で使われている様々な理論を参照しながら明らかにすることが目的である。 研究の初年度には不安が軽減する仕組みに関する仮説を、心理学の書籍等の記述を基に設定する。2年目から4年目の研究では、初年度に設定した仮説を検証するための各種調査を実施する。本研究を通じて、不安の軽減に用いられるカウンセリング技法の有効性を、学術的な裏付けに基づき説明できる意義があると考えている。
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研究成果の概要 |
本研究では、人々が抱く不安を軽減するために必要な方策を基礎心理学の各種理論を援用して検討した。その結果、不安の軽減には、不安を感じる場面に踏み出しつつ、不安に焦点化された注意を不安以外の対象に転換する必要性が示された。その際には、日常生活の各種活動などを用いるなど、人々が普段の生活において取り組みやすい方策を用いることが重要だと考えられた。また、不安の発生理由を肯定的に捉え直すことや、不安が軽減される具体的な方策について情報提供することによって、不安に向き合う動機づけの向上に寄与すると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた知見は、我が国において発症頻度が高い精神疾患である不安症への心理的支援ならびに日常で突発的に抱く強い不安に対する対処法に関して、その具体的な方策を一般的な用語で広く提供できる意義がある。また、不安に用いられている各種心理療法の有効性に対する実証的な根拠を与えるという学術的な意義を示すことができたとも考えている。
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