研究課題/領域番号 |
19K14430
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 帝京平成大学 (2021-2023) 国際医療福祉大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
輕部 雄輝 帝京平成大学, 臨床心理学研究科, 講師 (20780480)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | キャリア教育 / 大学生の就職活動 / レジリエンス / 価値の明確化 / コーピング / メタ認知 / ソーシャルサポート / 大学生の就職活動の継続過程 / 社会人生活の適応 / 心理学的介入 / キャリア支援 / well-being |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,学生生活と社会人生活の接続部に位置づく大学生の就職活動課題において,以降の職業生活への円滑な移行および長期的な適応維持を促進しうる,就職活動の継続に対する新たな支援の枠組みの構築を志向する。企業からの不採用経験を受けながらもそれらを克服していく過程である「就職活動維持過程」に関する理論モデルを基礎に,アクセプタンス&コミットメント・セラピーにおける「価値の明確化」の手続きを取り入れ,社会人生活におけるQOLの担保まで見すえた支援プログラムの体系化を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究では,一般企業に対する就職活動を行う大学生において,現実的将来の検討によってビジョンを高めたうえで就職を達成することに加えて,「価値の明確化」によって社会人生活への円滑な移行を促進しうる,就職活動継続支援プログラムを確立することを目的とした。その結果,不採用経験等のストレスフルな事態が不可避である就職活動の個人の継続状況をモニタリングしながら行動計画を立案すること,人生上大切にしたいことから就職活動におけるゴールやコミットメントする行為を明確にすること,他者とのかかわりや共同作業によって俯瞰的な視点を養うこと,以上を通して就職活動を継続することが効果的であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,就職活動中の困難に伴う大学生活不適応,就職活動後および実際の入職後の不適応や早期離職といった課題に対して,個人の就職活動そのものの適応的な継続支援のみならず,以降の社会人生活に対して円滑に移行しうる就職活動継続支援プログラムが作成された。従来の内定獲得を直接的に支える方法論に加えて,就職活動の継続過程のモニタリングや価値の明確化の手続きを並行させることで,就職活動中ならびに就職後の個人の適応維持において効果が向上する可能性があることが示唆された。
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