研究課題/領域番号 |
19K14434
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 常葉大学 (2021-2022) 比治山大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
三好 真人 常葉大学, 教育学部, 講師 (50758505)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アルコール依存症 / 大学生 / 断酒会 / 自助グループ / プログラム評価 / アルコール関連問題 / 啓発プログラム / 体験談 / 当事者 / アルコール問題 / 心理教育 / 対人援助職 / 心理職 / 公認心理師 / 心理教育プログラム / 予防 / アルコール使用障害 / 予防プログラム / 啓発活動 / 未成年大学生 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,未成年大学生を対象としたアルコール問題の理解を深める効果的なプログラムを作成し,その効果を評価するものである。具体的には, ①未成年大学生が持つアルコール問題への誤った認識を精査する。 ②誤った認識を是正するためのプログラムを断酒会会員と「協働」で作成する。プログラムに断酒会会員の体験談を組み込むことで,受講生に強いインパクトを与える実施体制を形成する。 ③教育機関・断酒会(公益社団法人)協働のアルコール問題への理解促進プログラムを実施し,効果の評価を行う。 ④プログラムの内容によって学生にどのような行動変容が起こったかを追跡調査にて明らかする。上記4つのアプローチを実施する。
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研究成果の概要 |
大学生の抱くアルコール依存症へのイメージ調査を実施し,断酒会主導者と作成した啓発プログラムを4回合計415名に実施した。プログラムの評価は事前事後テストデザインにて実施した。参加者は質問紙にプログラム実施2週間前と受講直後に回答した。分析対象となった者は,A大学105名(男性45名,女性59名,不明1名;平均18.58歳),B大学①60名(男性21名,女性39名;平均19.22歳),B大学②78名(男性28名,女性48名,不明2名;平均18.76歳)となった。プログラムの実施前後で「アルコール依存症の正誤問題正答数」および「アルコール依存症の知識量」の上昇における統計的有意差が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で作成したプログラムはアルコール依存症当事者の自助グループである断酒会と協働実施する体制になっている。「アルコール健康障害対策推進基本計画」でも必要とされている教育現場と自助グループとの連携を活性化させるプログラムとなった。受講生にとっては,アルコール依存症当事者である断酒会会員を伝え手とすることでリアルな体験談をもとにした問題の深刻さが伝わるとともに,アルコール関連問題への知識啓発を行うことが出来た。 本研究で作成したプログラムは今後も持続的に実施可能な体制になっており,内容を発展させながら社会的還元を継続していく。
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