研究課題
若手研究
本研究の目的は、摂食障害の集団家族心理教育を全国に普及するための標準プログラムとツールキットを開発することである。そのために下記の研究を実施する。1.日本において、摂食障害の集団家族心理教育を実施している団体を対象とした実態調査を行い、ツールキットのコンテンツを収集する。2.エキスパートコンセンサスの手法を用いて摂食障害の家族心理教育の標準プログラムとツールキットを作成する。3.標準プログラムに基づく家族心理教育し実施し、予備的効果検証を行う。本研究の実施は、摂食障害の集団家族心理教育の普及に貢献し、摂食障害の家族及び患者支援の充実につながる。
本研究の目的は、摂食障害の集団家族心理教育を全国に普及するための標準プログラムとツールキットを開発し、効果を検証することである。そのために、家族会の状況の把握し、一部の家族心理教育を行っている家族会を見学し、コンテンツの収集と文献検討を進めた。しかし、COVID-19の蔓延により、家族会の自粛、オンラインへの移行、その他大きな変化が起こったことが把握された。こうした変化の中でプログラムの標準化を行うのは困難であったため、当初の計画を変更し、オンラインで行う家族心理教育及び家族ピアサポート(家族同士の支えあい)についての研究を実施した。昨年までに、ピアサポートのニーズを調査、家族ピアサポートプログラムの開発及び実施を行った。ニーズ調査においては、高いピアサポートのニーズが把握され、集団での支えあいのニーズは1対1の支えあいのニーズより高いことが分かった。また、家族ピアサポートプログラムを開発し、ピアサポーターの養成を行った。今年度は、養成したピアサポーターによる家族相談会をオンラインにて実施し、その安全性と有効性を検証した。家族ピアサポーターによる相談会を安全に実施できることが確認された。また、集団家族心理教育に関しては、オンラインで実施可能な、全3時間の家族教室プログラムを開発し、試験的に実施した。家族心理教育はオンライン上でも実施可能であり、心理社会的サポートを提供するためには、オンライン上においても双方向のコミュニケーションが重要であることが示唆された。本研究の成果として、家族同士のピアサポートに高いニーズがあることが判明し、ピアサポート活動を安全に実施できることが確認された。今後はこれまで開発した集団家族心理教育及びピアサポートを組み合わせた、より効果的な家族支援を開発していく予定である。
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